もともと古墳があったとされる塚に、実際の富士山を模すように溶岩が配置されている

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日本のシンボルとされる富士山。富士山を信仰・崇拝する「富士信仰」に基づき、都内にも「富士塚」と呼ばれるミニチュアの富士山が、江戸時代に多く築かれた。十条冨士神社内にある「十条冨士」も、江戸七富士と呼ばれる富士塚のひとつだ。

【写真を見る】冨士塚は高さ5.8mなので、子供からお年寄りまで誰でも参拝できる

■ 数量限定の縁起物も

その十条冨士神社内にて、6月30日(木)・7月1日(金)の2日間にわたり「十条冨士神社大祭」が開催される。富士山の山開きに合わせて行われる祭りは、“お冨士さん”の名で江戸時代より地元民に親しまれてきた。参詣者は線香を持って登り、冨士塚の頂上にある石祠に参拝すれば、本物の富士山に登頂したのと同じご利益があるとされる。境内では「麦わら蛇」という魔除け・招福の縁起物が数量限定で頒布され(有料)、毎年売り切れになるほどの人気を呼んでいる。

十条駅方面へと続く道の両側には200以上の露店が立ち並び、約2万人の客でにぎわう。沿道の江戸情緒を味わいながら“北区の富士山”に参拝してみてはいかがだろう。