日本を訪れる中国人観光客のお目当てとして、ショッピングと並ぶ地位を獲得しているのが、グルメ。個性も風味も豊かなローカルフードの魅力、そして精緻さで名を馳せる和食のすばらしさに加え、レストランなどのサービスの良さがしばしば話題となるが、中国メディア・捜狐が4月7日に掲載した文章によると、日本のグルメの魅力はそれだけに留まらないという。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れる中国人観光客のお目当てとして、ショッピングと並ぶ地位を獲得しているのが、グルメ。個性も風味も豊かなローカルフードの魅力、そして精緻さで名を馳せる和食のすばらしさに加え、レストランなどのサービスの良さがしばしば話題となるが、中国メディア・捜狐が4月7日に掲載した文章によると、日本のグルメの魅力はそれだけに留まらないという。

 文章はまず「まず思い返してみよう。印象に残っているレストランとは、どんな店だっただろうか」、「料理のスタイルか、サービスか、それともレストランの雰囲気か」と問題提起。そのうえで、「多くの場合、味覚の記憶よりも、店に滞在した際の感覚の記憶の方が長持ちする」とし、空間の照明や光のデザインが実に重要であることを説明した。

 そして、実際に日本の料理店における照明デザインの画像を複数枚掲載。天井からカウンターや座席に注がれる、必要最低限の柔らかな照明の様子や、さらにその灯光を和らげるために設置された網の目状のオブジェクトと、その効果が見て取れる。

 文章は「総じて、食事エリアの照明は機能的な部分を満たすと同時に、その環境を美しく見せなければならない。それは、人、食べ物、食器そしてその他の設えが最も映えるようにしなければならないとともに、空間全体にも明かりを提供する必要があるのだ」と解説し、日本の店ではこれらの点が十分に考慮されていることを伝えている。

 料理自体がいかに美味しかったとしても、それを味わう空間への配慮が足りなければ、その感動は半減してしまう。その大事な要素の1つが、光や照明の具合なのだ。眩しすぎればわざとらしくて落ち着かないし、暗ければ料理が映えなくなってしまう。言ってしまえば、照明を含んだ空間アレンジも、料理の一部分なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)