「締め切りが迫ってる……でもでも、働きたくないでござる……」。
そんな声が聞こえてきそうなグータラなキツネのイラストが人気のクリエイター、tamaさん。ロフトや丸井で販売されているステーショナリーなどのグッズが話題を呼び、さらにTwitterでの1コママンガで人気に火がついた形だが、そんなtamaさんの描き下ろしも満載の初イラスト集『キツネまわりみち〜グータラしててもやる気はあるから〜』が、4月13日に発売されることに。



主人公のキツネは“締め切りに追われるクリエイター”という設定で時おりかわいらしいコギツネたちも登場するのだが、今回のイラスト集ではTwitterに投稿されていたような1コママンガのほかに、4コマやショートストーリー『あかずきん』なども収録。
内容盛りだくさんで興味深いこのイラスト集について、tamaさんに質問をぶつけてみた。



知られざるキツネたちの素顔を大公開!


「Twitterで上げたものをベースに手を加えていったものが多いので、いちばん描き下ろし感が強いのは4コママンガでしょうか、数は多くないですが…。キツネとコギツネについての紹介要素も増やしました。だいたいどんな性格なのかが分かるようになっています」



キツネはそれを描くtamaさんの分身のような存在でもあるが、自身では1冊にまとまったこれまでの作品を、こんな風に分析しているそうだ。

「グータラする日々と、締め切りで慌ただしい日々、それを繰り返す生活……。基本的には変わらないのですが、“動物に囲まれたい”“おいしいものを食べたい”だとか、癒しを求めているようなテーマのものが増えてきている気がします。今作では慌てるというよりも、グータラな要素のほうが強いかもしれません。あと、作画が最近のものになるほどキツネの足が太く短くなっていってしまっているのに気がついて……その点を注意しながら作業を進めていました。実際には忙しいわけではないので、忙しくなりたいです!(笑)」



表紙のタイトル部分がよく見るとキツネの耳やしっぽをイメージした書体だったり、全体的にかわいらしい中にも小ワザのきいたデザインなのだが、tamaさん曰く「ぜひカバーを外してみてください」とのことなので、じっくり目を通してみてはいかがだろうか。



キツネ好きクリエイターによる「キツネ展」に参加


また、tamaさんの描くキツネに触れられるチャンスとしては、4月30日〜5月29日に神奈川・東林間の雑貨ショップ・ナツメヒロで行われる「キツネ展2016」もある。
キツネ好きクリエイターによるキツネ好きのためのキツネ尽くしのグッズが並ぶこの「キツネ展」。今回予定している出品内容や見どころなどを聞いてみた。

「出品するのは、ブローチがメインになるかと思います。『キツネまわりみち』に登場するような擬人化強めのものではなく、動物らしい絵柄のシリーズになります。『キツネまわりみち』のようなテイストでも、紙雑貨などいくつか新作があるやもしれません。『キツネ展』には、いろんな作家さんが各々のキツネ作品を出展されるんですが、イラスト、ぬいぐるみ、雑貨、本当にいろいろなものが並ぶので、きっとお気に入りのキツネが見つかると思います。限定品もたくさんありますので、ぜひぜひ遊びにいらしてください」

ほかにも「まだお知らせできる段階ではないのですが、ニュースがあります…ご期待ください!」(tamaさん)とのことなので、イラスト集が気になったあなたはぜひ、tamaさんのTwitterで動向をチェックしてみてほしい。
(古知屋ジュン)