【米国はこう見ている】ドジャース前田のOP戦初登板に米テレビ解説者感嘆「とんでもない仕事した」
初のOP戦登板で2回を1安打無失点と上々デビュー
ドジャースの前田健太投手が5日(日本時間6日)のダイヤモンドバックス戦とのオープン戦で初先発を果たした。ダイヤモンドバックス新加入右腕シェルビー・ミラーとの投げ合いが注目される中、2回1安打無四球2奪三振と安定した投球を披露。現地で試合を中継した地元テレビ局「スポーツネットLA」でも「とんでもない仕事」と上々のデビューを絶賛した。
安定感抜群の初登板だった。アメリカの対外試合で初めて対峙した相手の1番打者アメッドを内角に沈む変化球で浅いライトフライに打ち取ると、エンジン全開。続くラムを変化球で空振り三振に仕留めた。
ここで地元テレビ局の実況も思わず絶叫。「27歳で、来月28歳になります。キャリアの全盛期ですね。2−2です。ワオ! 三振に打ち取りました」。空振り三振に仕留めた日本人右腕のピッチングに興奮を隠せない様子。
地元解説者も「我々が見てきた日本人投手との共通点が見て取れます。ヒデオ・ノモです。彼はドジャースで素晴らしい仕事をして、刮目させました。前田は振りかぶってから一呼吸をおきますね。ヒロキ・クロダとも大きく重なるところがありますね」と、過去ドジャースに在籍した野茂英雄、黒田博樹らを引き合いに出しながらリポートした。
前田「日本の時とはちがう雰囲気」
続く3番のゴセリンには三塁線を破られる二塁打を浴びたが、走者が三盗を試みた際、女房役のグランダルが好送球。見事に刺して、あっさりピンチを切り抜けた。
前田はその後も危なげないピッチングを披露。2回2死の場面で最後の打者ドゥーリーを見逃し三振に切って取ると、実況は再び絶叫。「ケンタ・マエダ! 御機嫌よう! 打者を圧倒するわけではありませんが、どのボールも自然に変化します」と変化球の切れ味を称賛した。
一方、Dバックスの補強の目玉で先発ローテーションの2番手を担うミラーは2回5安打1四球で2失点という内容だった。メジャー上陸直後の前田はナ・リーグ西地区のライバル相手の右腕対決で差を見せつけ、いきなりインパクトを残した。
「ケンタ・マエダが最初の2イニングでとんでもない仕事をしました。2奪三振。28球でストライクは19球という投球でした」
解説者は投球内容をこう手放しで絶賛した。
上々のオープン戦デビューを飾った前田は試合後、自身のブログで「初めてドジャースのユニフォームを着て試合に投げました! 日本の時とはちがう雰囲気でした! まだオープン戦ですがまずいいスタートを切ることが出来て良かったです!」と報告。新天地で迎えるシーズンに向けて、今後も万全な状態を整えていく。