【米国はこう見ている】前田健太、OP戦初登板で2回無失点! 米紙絶賛「非常に支配的なデビュー」
米紙「ほぼ全ての打者に対して主導権を握る」、指揮官&女房役も高評価
ドジャースの前田健太投手が5日(日本時間6日)に行われたダイヤモンドバックスとのオープン戦で初登板初先発し、2回を1安打2奪三振無失点と好投した。これを受け、地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」も「ケンタ・マエダが“非常に支配的な”ドジャースデビューを飾る」と速報。デーブ・ロバーツ監督や正捕手のグランダルが新加入の右腕を称賛した様子を伝えている。
この日の前田は打者6人に対して被安打1、2奪三振と安定した内容を見せた。初回2死からゴセリンに二塁打を浴びたが、三盗を狙った走者を女房役のグランダルが好送球を見せてアウトに。この日唯一のピンチを逃れた。
記事では前田が投じた28球のうち18球でストライクを奪ったデータを紹介。「ほぼ全ての打者に対して主導権を握っていた」とリポートした。また、投球を受けたグランダルも「全4つの球種をしっかりとコントロールしていた。彼は感触を掴もうとしていた。『登板して何がしたいか。何ができるか』という感触を掴もうとしていたわけだ」と右腕を評価している。
ド軍監督「非常に効率が良かった」、「3回もマウンドに」のジョークも
ロバーツ監督も前田の初登板を、非常に効率が良かったと称賛。前田が球数が予想以上に少なかったために、指揮官とリック・ハニーカット投手コーチが「3回もマウンドに上がるように」とジョークを発し、前田も「非常に疲れた」と冗談交じりに答えたという。
ロバーツ監督は記事の中で「直球の制球力を確かめたかった。その他の球種を投げることは知っていたからね。打者のスイングを見る限り、しっかりと惑わすことができていたようだ」と上々の評価を下し、「我々が期待していた通り、良い結果となったよ」と満足げに語っている。
首脳陣を納得させる投球を見せた前田も「全てのボールを制球できるようにする、これが自分の投球術です。良い投球ができて嬉しく思っています」と振り返ったという。
広島から海を渡り、新たな舞台で再出発を図る右腕。ここまでの調整でも現地で高い評価を得ていたが、オープン戦初登板は周囲の期待をさらに高める結果となった。