広東省深セン市当局は26日、「金箔付き100元紙幣」を大量に押収した。添えられていた中国の政府機関による保証書は偽物だった。金も含有されていなかったという。(写真は新浪網の27日付報道の画面キャプチャー)

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 中国メディアの新浪網によると、広東省深セン市当局は26日、小売市場に出回っていた「金箔付き100元紙幣」を大量に押収した。「(中国中央政府)国土資源部鉱産資源監督検査合格」とする保証書付きで売られていたが、政府が認めた紙幣ではなく、金も含有されていなかったという。

 政府が公認した紙幣ではないので、1種の「偽札」。しかも、金箔部分の「金含有量99.9%」と表示しているが、金ではなくポリウレタン樹脂に色を塗ったものだ。つまり「偽札」に「偽」を重ねたような「商品」だ。

 「政府機関発行」とする保証書以外にも、金の純度を示す「鑑定書」がつけられているが、書かれている鑑定機関は「そもそも存在しない」という。金箔ではなく樹脂なので、ちぎれにくいためにすぐわかるという。

 “金箔付き100元札”は消費者を対象とする店舗で売られていた。販売価格は伝えられていない。販売していた業者は「今年になって出てきたギフト品」と説明。現地行政は、紙幣を模倣して作った品を売るのは違法行為であり、関連品を没収すると同時に、不法に得たと考えられる所得の1-3倍の罰金が科せられると説明した。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の27日付報道の画面キャプチャー)