兵庫県尼崎市で25日午前起きた列車脱線事故で、JR西日本の垣内剛社長は同社本社(大阪市北区)で記者会見を開き、「申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と謝罪し、頭を下げた。

 垣内社長は会見冒頭で、「お客様の救済が最優先。現時点では原因不明だが、現地に対策本部を設けたので、分かり次第伝えていく」と話した。

 発表によると、同列車には580人が乗車していた。8つの病院に102人が搬送されたことが確認されているという。運転手は運転歴11ヶ月の23歳の男性、車掌は45歳の男性という。事故現場は列車の進行方向に向かって右にカーブしている地点で、制限速度は70キロという。

 現場付近で大破した白い車との衝突が事故原因といわれているとの質問には、垣内社長は「現時点では原因は不明。第一報ではそういわれていたが、白い車が原因かどうかも確認できていない」と話した。【了】