ミランは28日のセリエA第14節でサンプドリアと対戦する。試合を前に、ミランの練習場ミラネッロには、重要な一戦の直前という雰囲気が漂っている。

27日、ミラネッロにはシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長とその娘のバルバラ・ベルルスコーニ代表取締役、そしてアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役が集まった。公にはスポンサーと会うためだが、実際には指揮官とチームを鼓舞するためだ。

サンプドリア戦はミランにとって、上位との差を縮めるために、そしてユヴェントス戦での屈辱的な黒星から巻き返すために重要な試合となる。シニシャ・ミハイロビッチ監督は会見で、次のように述べた。

「ナポリ戦が終わってから、我々は1試合平均勝ち点2というペースだった。これはチャンピオンズリーグ出場権を獲得できるペースだ。前半戦の最後までこのペースを保ちたい。そして後半戦は、ナポリ戦を除き、直接対決がすべてホームでの試合なんだよ。クリスマスの中断までの次の4試合で勝ち点10ならOKか? ノー(勝ち点12が必要)だ」

「ユヴェントス戦で我々はバイタルエリアでボールを持てなかった。パスミスが多すぎたからでもある。全体的に、我々はもっと勇気が必要だ。可能なときは、数的優位をつくるために、相手のDFを抜こうとしなければいけない。ミスをするリスクを負ってね。(アレッシオ・)チェルチ、(エムバイェ・)ニアン、(ジャコモ・)ボナヴェントゥーラにはそれを求めている。例えばアレッシオには、ミスをしても怒らないが、トライしなければ怒ると言っているんだ。たとえ相手を抜こうとして、4回に1回しか成功しなくても、その1回で必要な数的優位をつくることができる」

「ほぼすべての選手が代表選手たちだ。パーソナリティーはあるはずだよ。我々はもっと勇敢にならなければいけない。それは確かだ」

「1月のマーケットでただ選手を買うことに意味はない。我々に必要なのは、適切な選手たちだ」

サンプドリア戦は以前から言われる4-4-2への変更があるのだろうか? 「誰がフォーメーションを変えると言った?」と話していたミハイロビッチ監督は、アンドレア・ベルトラッチの負傷にも考えを変えることはないとも述べている。

「スタートの形は一人の選手がいるかいないかで決まるものではない。いずれにしても、我々には常に4、5人の攻撃的な選手がいる」

最後に、古巣サンプドリアのマッシモ・フェレーロ会長について、次のように述べた。

「ミランに行くことで私は妻を変えたと言っている? ミランは、美しい妻のすべてがそうであるように、美しさで劣る妻よりも気まぐれなものだ」