W杯予選5試合連続ゴールの本田圭佑、新記録達成に「意外ですね」

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 日本代表は、17日に行われた2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア2次予選でカンボジア代表と対戦し、2−0で勝利を収めた。試合後、MF本田圭佑が取材に応じている。

 前半苦戦を強いられた日本はスコアレスで折り返すと、47分にFW岡崎慎司がPKのチャンスを逃したものの、51分にMF柏木陽介のFKから相手のオウンゴールを誘い先制に成功。その後、なかなか追加点が奪えなかったが途中出場の本田が終了間際の90分にヘディングシュートでチームに2点目をもたらした。

 1−0で迎えた62分からピッチに立ち結果を残した本田は、「まあ内容はね、(自分が)出てからもあまりよくなかったんですけど。チャンスは作れてたんですけどね、決定力のところの課題は当たり前の話ですけど、簡単に解消されることはないですよね」と話し、チームに決定力が欠けていることを強調。

 また、自身がW杯予選5試合連続ゴールという新記録を達成したことについては「意外ですね。アジア予選はあったわけですから。今までもね」と、これまで達成した選手がいないことが意外だと述べた。

 試合全体を通しては、「カンボジアの選手たちも本当に最後まで走ってたし、これだけ走れる選手たちが失点しない前提のサッカーをしてきた場合、こっちはできるだけ早く点を取りたい。今日の課題は明らかに前半の戦い方でしょうね」と、早い時間でゴールが奪えなかったことを反省点として挙げている。

 記者から、苦しい1年を象徴するかのような最後の試合で、なかなか前進が見えない1年だったようにも見えるが? と質問がおよぶと、「まあ、よくないところは反省しないといけないんですけど、やはり無失点で全部進められてることとか(ポジティブな面もあり)、何を持って前進なのかっていう定義があいまいなんで。そしたら早く強い相手とやらないとやっぱり分からないです。公式戦でね。それはいずれ嫌でも2年後くらいから明らかになってくると思うんで」と、日本を格上と捉え、引いて守る相手との戦いが続いた中でチームの成長を見極めるのは難しいと述べた。

 続けて、「今のアジアでの戦いっていうのは、ワールドカップの戦いとは異なるものなんで、そういう戦い方を得意としている選手が揃っているわけではないのが今の代表の事実かもしれないです。でも強い相手にもやれるポテンシャルがある選手は沢山いるという事実もあるんで、そういったことも前進なんじゃないかなというふうには思ってる。判断を下すなら、単純にこういう相手とやるのが下手だな、だけでいいかなと思います」と、自身の見解を示している。

 試合終盤には1トップの位置に入り、結果としてゴールも奪った本田。だが本人は「あんまり考えてない。FWってなんか、練習してできるようなポジションなのかなっていう疑問はあるんで。野生勘みたいな、そういうのはほとんど僕は持ち合わせてないんで」と、今後同じように1トップを務める可能性については否定的な姿勢を見せ、ゴールシーンについては「あれはボールがよかったですね」と、DF藤春廣輝のアシストを称えた。