公式サイトより

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皆様、枚方出身の「超ひらパー兄さん」こと岡田准一さんが、枚方を巣立ってちょうど20年になるそうですよ。

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区切りとしてはなかなか微妙な「枚方を巣立って20年」ですが、これを真面目に祝おうとしているのが、京阪電気鉄道株式会社が経営する遊園地「ひらかたパーク(ひらパー)」です。

9月19日から同園の正面ゲート前特設会場で20周年記念展示『まさかここでやるとは思ってなかったけど、この際、まあいっか展』を開催(1月29日まで※期間中に休園日あり)。

岡田さんの20年の軌跡を辿る年表&写真をはじめ、ひらパーのCMメイキング写真、超ひらパー兄さんグラフィック&CM、超ひらパー兄さんの枚方パーカー衣装、園長の延長コード衣装、エアー胴上げフォトスポットが登場。また、20周年をお祝いして超ひらパー兄さんを胴上げしている風の写真撮影が可能ということです。

様々な企画を展開するひらパーですが、今回も「枚方を巣立って20年」を大いに盛り上げ、注目を集めることでしょう。

そもそも「ひらパー」はどんな遊園地なの?

しかし、この遊園地に岡田さんがイメージキャラクターとして就任した際には大変驚きました。売れる言葉の法則について語られている、コピーライター・川上徹也さんも書籍『1行バカ売れ』で、この企画力について大変評価しています。

そもそもひらかたパークとはどのような遊園地なのでしょう。筆者はその隣町に住んでいたので、よくわかるのですが、まさに“老舗遊園地”。大阪と京都の真ん中に位置する枚方市に1910年に創業。東京・浅草の花やしきに次ぐ歴史ある遊園地です。

中学生の頃に行った思い出がありますが、その周辺にあったエキスポランド(吹田市)と比較すると、やや魅力に欠ける印象でした。

入場者数は1974年のシーズンの160万人をピークに年々減少。大阪市内にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)ができてからは、大阪のエンターテインメント施設の中心はUSJに。

ひらパー会心の企画は大成功!

そんな中、2009年にこのひらパーのイメージキャラクターに就任したのが、お笑いコンビ・ブラックマヨネーズの小杉竜一さんです。翌2010年には相方の吉田敬さんとひらパー兄さん選挙を展開し、話題に。若者の来場者が増え黒字を達成しました。

そんな小杉さんが2013年に引退すると発表。これはこれで関西地方で大きなニュースとなったのですが、その後任発表でさらなる驚きを与えました。

「後任もきっとお笑い芸人だろう」という周囲の期待を大いに裏切り、ジャニーズの人気グループ・V6の岡田准一さんが就任したのです(イケメン)。

確かに岡田さんは枚方市生まれ。しかし、仕上がったポスターには、ジャニーズっぽくない漫才師のような衣装で「枚方生まれ、枚方育ち ワイがッ ひらパー兄さんでおま! 2代目パー兄さん 岡田准一」というキャッチコピー。関西弁丸出しの言葉はインパクト大でした。

岡田さんのスター性に頼るだけではない企画力

売れる言葉の法則について語られている、コピーライター・川上徹也さんの書籍『1行バカ売れ』でも、この企画力やコピーライティングを高く評価しています。岡田さんが持つカリスマ性やスター性だけに頼るだけでなく、企画やライティングにもかなりこだわっているのです。

このニュースは全国的に反響があり、ひらかたパーク公式ツイッターのフォロワー数は一気に10倍に。ひらパーのホームページがサーバーダウンするほどでした。入場者数も2013年は前年から1万人増。その勢いのまま岡田さんは、翌2014年に園長に就任しました。

入場者100万人を目標にして、達成できない場合は解任という企画も実施しましたが、104万人の動員に成功。見事、目標をクリアしました。

同企画について川上さんは、「ストーリー性のあるニュースを取り入れたことで、ファンの応援心理をくすぐりました」と評価します。

様々な仕掛けを行う同園ですが、今回は、どのような盛り上がりを見せるのでしょうか。今週末の大阪の天気予報は「曇りのち晴れ」。岡田さんが20年前に離れた大阪・枚方市を訪問してみてはいかがでしょう。

【書籍情報】『1行バカ売れ』川上徹也著 KADOKAWA/角川書店