渡邉彩香、持ち前の飛距離を発揮し、前半猛チャージ(撮影:米山聡明)

写真拡大

<日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 2日目◇11日◇パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(6,735ヤード・パー72)> 
 やはり“飛ばし屋”の異名は伊達ではなかった。渡邉彩香が6,735ヤードの国内女子ツアー史上最長を誇るモンスターコースでフロントナインを“30”でラウンド。大会(記録の残る90年以降)の9ホール最少ストロークを更新した。 
渡邉彩香のこれまでの足跡を写真館で振り返る!
 初日は持ち前の飛距離を活かせず4オーバー60位タイと出遅れた渡邉だったが、今日は別人のようなプレーを見せた。出だしの1番パー5でイーグルを奪取、“昨日の悪い流れを吹っ切れる”最高のスタートを切ると続く2番、6番でバーディを重ねた。さらに8番、9番では連続バーディ、結局前半だけで6つ伸ばし折り返す。
 後半では12番でこの日初のボギーを叩くも13番、14番で連続バーディで1つ伸ばす。ところが16番パー4で、バンカーからのセカンドがグリーンを捉えられずに3オン。さらに3パットを費やしダボとした。上がり2ホールも伸ばせずそのままホールアウト。18ホール大会最少ストローク更新(64)とはならなかった。
 ラウンド後「16番さえなければ今日は完璧だった」と唇を噛んだ渡邉。それでも9ホールの記録更新を聞かされ、「(記録に)名前を残せるのは嬉しいですね」と笑顔を見せた。
  今日の猛チャージで首位とは5打差まで縮めた。優勝した「ヤマハレディース」では決勝ラウンド2日で7打差を逆転しただけに自信を覗かせる。「優勝目指してやりたい。ショット自体は良いしチャンスはあると思う。ビッグスコアを出せる手応えがあります」。念願のメジャータイトルへ、国内女子屈指の“飛ばし屋”がさらにギアに上げる。
<ゴルフ情報ALBA.Net>