レヴァンドフスキ、連続得点王に一歩及ばず…予期せぬ横やりに落胆

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 元ドイツ代表FWウルフ・キルステン氏以来となる17年ぶりの2シーズン連続得点王に、あと一歩及ばなかったバイエルン所属のポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ。23日に行われたマインツとの今シーズン最終戦で途中交代となったことについて「とても驚いた」と、予期せぬ横やりにがっかりしたことを『Sport1』が伝えている。

 第33節を終えた時点で、得点ランキング首位のフランクフルト所属MFアレクサンダー・マイアーとは3ゴール差あったが、マイヤーは負傷で戦列を離脱しており、レヴァンドフスキにとっては決して不可能な数字ではなかった。

「早い時間に1点決められれば、まだまだ分からない」と意気込み臨んだ試合で、その言葉通り、25分にPKで今シーズン17ゴール目を挙げると、48分には、ドイツ代表MFバスティアン・シュヴァインシュタイガーの追加点をアシストした。

 連続得点王へ動きの良さを印象づけたが、73分にジョゼップ・グアルディオラ監督は、最後の交代カードで今シーズン限りで退団するクラウディオ・ピサーロを送り出すと、レヴァンドフスキを下げた。

 マインツ戦のバイエルンは、中央にレヴァンドフスキ、左右をトーマス・ミュラーとマリオ・ゲッツェが固める3トップの布陣。ミュラーは前半で交代しており、ポジション的に考えた場合、ピサーロと代わるのはレヴァンドフスキというのは分からないでもないが、やはりそこは配慮があってもよかったと思うのは当然のこと。

「あと20分も残っていれば、どんなことだって起こりうる。実際、クラウディオにもチャンスがあったのだから」

 20分間で2ゴールは簡単ではないが、ピサーロが立て続けに2度のチャンスをフイにしたことが、無念さをより強くしてしまったのだろう。

 それでも、すぐに「監督が決めたこと。今はマイスターになれたことを喜んでいるよ。何よりも大事なのはそれだからね」と気を取り直し、リーグ制覇を祝うビールかけを楽しんだという。

 2シーズン連続得点王という偉業は逃したものの、バイエルン移籍1年目で堂々の活躍。自身と同じようにドルトムントから加入したゲッツェが、2シーズン目も力を出し切れずに終わったことを考えれば、オランダ代表MFアリエン・ロッベンと並んでのチーム最多得点は立派な勲章と言えそうだ。