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女優の松嶋菜々子が、8月に放送されるTBSテレビ60周年企画の『2夜連続スペシャルドラマ』で主演を務めることが15日、分かった。第二次大戦で運命を翻弄(ほんろう)される女性を演じる。

松嶋が演じるのは、自らの信念で戦時招集状「赤紙」を受け取って兵士の命を救うという「従軍看護婦」になることを決意し、女性の自立と国のために身をささげる天野希代。

希代は、理想に燃えて戦地に赴くが、満州での従軍で軍のやり方に矛盾を感じる。そんな中、満州開拓団の男性と結婚し、開拓団で生きることを決意。長男も生まれて幸せな日々を過ごすが、戦争の激化により夫と死別し、子供とも生き別れになってしまう――。

戦争で家族と別れ、人生を翻弄されながら、「博愛」の精神と、家族への愛を貫いた女性の姿を、満州事変から第二次大戦をへて、朝鮮戦争の時代にわたるまで描く同作品。松嶋は「海外ロケもあり壮大なスケールで描かれる終戦70年記念の作品に携われること、とても光栄に思っております」語り、「ぜひ、ご家族でご覧になってください」とコメントしている。

松嶋がTBSの大型ドラマに出演するのは、2000年放送の3夜連続ドラマ『百年の物語』以来15年ぶり。演出を担当する福澤克雄監督の作品に出演するのは、1998年のTBS系連続ドラマ『Sweet Season』以来17年ぶりとなる。松嶋は「福沢監督をはじめ、共演者、スタッフの皆さんと一緒に頑張りたいと思います」と意欲を示している。

企画・編成の瀬戸口克陽氏は、天野希代を「凛(りん)としたたたずまいと、内に秘めた芯の強さを併せ持つこの作品の主人公は、今では当たり前になってきている"女性の社会進出"の先駆け的な存在」と捉え、「そんな時代を象徴する女性を演じられるのは松嶋菜々子さんしかいない」と、起用理由を語る。

脚本は橋本裕志、プロデュースは伊與田英徳・川嶋龍太郎・藤井和史、音楽は千住明が担当。撮影は、国内のほか、中国で1カ月間にわたり長期ロケを中心に行う予定で、TBSドラマ制作チームが総力を挙げ、壮大なスケールで描く。

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