5日、都内のホテルで資本・業務提携合意を発表後、カメラマンの注文に応えて握手を交わすトヨタ自動車の木下光男副社長(左)と富士重工の竹中恭二社長。(撮影:吉川忠行)

写真拡大 (全2枚)

トヨタ自動車<7203>の木下光男副社長と富士重工業<7270>の竹中恭二社長は5日、東京都中央区のロイヤルパークホテルで記者会見し、両社が資本・業務提携することで合意したと正式に発表した。経営不振の米ゼネラル・モーターズ(GM)のカナダ子会社は来週12日までに、保有する富士重の発行済み株式約20%(1億5700万株)のうち 11.9%(8900万株)を市場に、8.7%(6800万株)をトヨタに、それぞれ売却する。富士重は9000万株の自己株を市場から取得する。トヨタの取得額は約354億円。

 GMは99年12月、富士重と資本・業務提携を結び、00年4月には筆頭株主になり、部品などのコスト削減や、OEM(相手先ブランド生産)供給に乗り出した。富士重は、トヨタとの提携で、GMとの関係を解消する。竹中社長は「当初想定していた成果が出せず、文化の違いからも効果を追求しにくいと判断した」と話した。【了】

■関連記事
トヨタ、GM支援説を否定

■関連リンク
トヨタ自動車
富士重工