映画・演劇事業の東宝<9602>は22日、05年2月期末の1株当たりの配当予想を、従来予想の3倍となる10円高の15円に修正した。普通配当5円に特別配当10円を加えた。前期実績は8円。映画「ハウルの動く城」「世界の中心で、愛をさけぶ」「いま、会いにゆきます」などのヒットや、「エリザベート」「ミス・サイゴン」などの演劇事業が好調だったことが、増配につながった。

 今年1月に日本映画製作者連盟が発表した04年度の邦画興行収入ランキングでは、上位10本のうち8本までが東宝の配給映画で、1位の「ハウルの動く城」(宮崎駿監督)は興行収入200億円を記録した。【了】