さて、いよいよ核心部分に入ろう。なぜ、この財務省の強大な権限、霞ヶ関や永田町への必要以上の影響力、すなわち「財務省支配」が問題なのか。それは、一言で言えば、霞ヶ関や政治全体ひいては日本社会全体に「財政至上主義」の蔓延を許すからに他ならない。財務省が、自らの寄ってたつ基盤である「財政規律」「財政の論理」を守ろうとすることは当然としても、それが過度に行き渡りすぎることになるのだ。それでは、なぜ、