『My Way 安藤美姫写真集』(集英社)

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 昨年のソチ五輪に出場できず競技引退を表明した、フィギュアスケート元世界女王の安藤美姫。現在、安藤はアイスショーやテレビ番組への出演など精力的に活動を行っている。元日には昨年交際宣言をしたスペインのフィギュアスケート選手ハビエル・フェルナンデスと、安藤の1歳になる長女の3ショット写真を自身のインスタグラムで公開し、年明け早々から話題を呼んだ。

 そんな安藤は昨年12月4日、「第7回ペアレンティングアワード」の授賞式に出席したが、そこで本人と関係者間の温度差が露呈してしまう騒動があった。同賞は、子育て業界に影響を与えた著名人に与えられる賞。安藤は2013年に未婚のまま長女を出産し育児をしてきたが、授賞式での囲み取材で記者の質問は育児の話題だけにおさまらなかった。

 なぜならその前月11月26日、安藤は自身のインスタグラムでフェルナンデス選手との2ショット写真を掲載して交際を公表し世間を驚かせてから、初めての公の場だったため。交際について記者から質問を受けた安藤も「絶対聞かれると思った」とフェルナンデス選手との関係について赤裸々に語り、将来的には結婚も意識していることを明かした。

 しかし、イベント後にはPR会社を通じて各メディアに「子育てに関するトーク以外の部分は使わないでほしいとの連絡が入った」(スポーツ紙記者)という。

「ただでさえ今回の交際宣言でお怒りの日本スケート連盟の顔色をうかがって、イベント関係者は慌てたようです」(同記者)

 しかし、そんな関係者の要請は空振りに終わったという。民放テレビ局関係者が明かす。

「日本を代表する五輪出場選手だった現役時代なら、ウチのスポーツ局との関係もあるので遠慮して言うことを聞いたかもしれません。しかし今の安藤の扱いはあくまでいちタレントにすぎず、いちいちそんな要請に応えていられません。結局、イベント関係者サイドから各メディアへのフォローは空回りとなったようです」

 そもそも、連盟が不快感を露わにする中で安藤が今回堂々と交際宣言をした背景について、別のスポーツ紙記者は次のように語る。

「2人で堂々とデートをしたり、公の場に出席したりできるようにするため、交際していることをあえて公表するというのは海外の著名人がよくとる手段です。昨年、米大リーグで活躍するダルビッシュ有選手がレスリングの山本聖子選手との交際を公表したことにもみられるように、海外で活躍するアスリートにとってこの手段は都合がよいのです」

●日本スケート連盟の心配

 もちろん安藤とフェルナンデス選手は独身者同士の交際ゆえ、誰にも非難される筋合いはない。では、なぜ連盟は安藤の行動に不快感を示しているのであろうか。

「これまでも日本のフィギュア界を牽引してきた選手の1人でありながら、安藤は私生活でのスキャンダラスな話題で世間をたびたび騒がせてきました。そのたびに選手のイメージを大事にする連盟は現役アスリートという安藤の立場を守ってきた。未婚の母になってからも一時はソチ五輪出場を目指しており、13年には連盟副会長でもありトリノ五輪金メダリストの荒川静香が、未婚の母となった安藤に激励のコメントを送るなど連盟の手厚いフォローに守れてきました。しかし、未婚の母で1歳児の娘を抱えながらの交際宣言とあれば、連盟関係者もフィギュア界のイメージを悪くすると眉をひそめているのです」(同)

 さらにフィギュア界関係者は、次のように懸念を示す。

「フィギュア界は老若男女が応援してくれてこそ成立するため、見る人の夢を壊してはいけない。荒川さんや浅田真央選手にみられるような純潔さが理想です。安藤の奔放な言動に連盟はもちろん身近なスタッフも頭を抱えているようです」

 以前から、スポーツ選手が私生活面でも過度に保守的な純潔さを求められ、自由な恋愛なども許されずに選手たちが窮屈な思いを強いられる日本の状況に異議を唱えてきた安藤。賛同の声も多いそんな安藤の“進んだ”価値観が、日本で受け入れられる日は果たしてくるのだろうか。
(文=編集部)