米国議会が設立したラジオ局、自由アジア放送(RFA)によると、新疆ウイグル自治区ホータン地区カラカシュ県(中国語地名は墨玉県、読み方は「モーユー・シエン」)で20日午前4時ごろ、警察の検問所が襲撃された。警察官2人が刺殺され、3人は放火されたために焼死した。

 襲撃者は若い男1人で、検問所外で警察官2人を刺し、建物に放火した。建物内で仮眠していた警察官3人は焼け死んだ。刺された警察官は病院に搬送される途中で死亡したという。

 襲撃された検問所の所在地はカラカシュ県芒来郷にある。RFAによると、
芒来郷警察の責任者も襲撃の事実を認めたが、詳細については口を閉ざした。

 カラカシュ県では2013年9月、中学校(含、高校)がウイグル族女性教師に対して、イスラム教徒が髪や顔などを覆うためのスカーフを着用すれば解雇するとの決定を出したため反発が出ていた。

 カラカシュ県は新疆ウイグル自治区の南西部にある。人口は52万人程度で、うち97%がウイグル族とされる。(編集担当:如月隼人)