Samsungがジョブズの死を「Appleを攻撃する絶好の機会」と記した極秘メールが公開される
By SamsungTomorrow
AppleがSamsung電子に特許を侵害されたとして約22億ドル(約2200億円)の損害賠償を求めている裁判が行なわれており、裁判では両者からさまざまな重要文書が提出されました。AppleInsiderは、裁判中に提出されたというSamsungの幹部がスティーブ・ジョブズ氏の他界した翌日にやり取りした極秘メールを入手し公開しています。
Samsung email targeted Steve Jobs' death as "our best opportunity to attack iPhone"
http://appleinsider.com/articles/14/04/16/samsung-email-targeted-steve-jobs-death-as-our-best-opportunity-to-attack-iphone
By tenz1225
AppleがiPhone 4Sを発表した日、Samsungでは幹部同士で同社の新製品Galaxy SIIおよびiPhone 4Sに関する会議が行なわれ、Samsungの販売部門統括責任者であるマイケル・ペニントン氏は同会議で「Googleを利用してAppleを攻撃するべきである」と提案。この提案にはSamsungの顧客でもあるAppleとの正面衝突を避ける狙いがありました。
2011年10月5日、当時AppleのCEOであったジョブズ氏が他界。その2日後、ペニントン氏は幹部宛で10月4日に行なわれた会議に関するメールを送信。メール内には「不幸なことに、ジョブズの死に関する報道はAppleやiPhoneの優位性を揺るぎのないものにするでしょう」と書かれており、また、「重要な事は、先見性に優れており完璧主義でもあったジョブズ氏の人間性や、『Apple製品がすぐれている』という消費者認識を第三者がかき立てることで、Appleは多大な利益を得ることになる。こんな話を続けて申し訳ないのだが、しかし、私は今こそAppleを攻撃する絶好のタイミングだと思う」と記載されていました。
ペニントン氏のメールを受け取ったSamsungのマーケティング部責任者トッド・ペンドルトン氏は「Galaxy SIIのキャンペーンに関する君の提案を受け入れよう。そして、iPhone 4Sに正面から勝負しよう」と返信していました。
Samsungはその後Facebookの公式ページでGalaxy SIIとiPhone 4を比較する画像を公開。画像内ではGalaxy SIIが「最先端」、iPhone 4が「時代遅れ」と表現されていました。