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●自動入力を行うための設定手順
iOS 7に標準搭載のブラウザSafariは、共有やブックマーク・リーディングリストなど使い勝手がいい機能が搭載されていますが、実はiOS 7からID・パスワードなどを自動で入力する機能も搭載されているのです。ブラウザに文字を打ち込むのがおっくうになりがちなモバイル機器にとってこの機能は非常に便利ですが、一方で設定に気をつけないとセキュリティ面の危険も。ここでは、自動入力機能の使い方と安全な利用法を紹介します。

○自動入力を利用できるようにするための設定とは?

文字を入力する手間が省けるこの機能を使うためには、あらかじめSafariの設定をしておかないといけません。設定方法は、ホーム画面の「設定」から「Safari」→「パスワードと自動入力」と選択して自動入力の設定画面出します。この画面では、大きく分けて「自分の情報」「ID・パスワード」「クレジットカード情報」の自動入力の設定が可能。

まず、自分の情報についての設定ですが、「連絡先の情報を使用」「自分の情報」という項目を設定します。「連絡先の情報を使用」のスイッチをオン(緑)にすると、WEBフォームに自分の連絡先が入力されるようになります。また、WEBで入力するデータは「連絡先」の内容を引用するので、「自分の情報」をタップして連絡先からどのデータを使うか選択しましょう。

●ID・パスワードの自動入力を活用する
○一度入力したパスワードをSafariに記憶させることも可能

また、「ID・パスワード」もSafariで自動入力できるよう設定できます。Safariにデータ保存させるためにはまず、設定画面の「ユーザ名とパスワード」という項目のスイッチをオン(緑)にしましょう。また、「常に許可」のスイッチもオンにすることで、パスワード保存を推奨しないサイトでも自動入力ができるようになります。ただし、パスワードの自動入力を常に許可してしまうと不正利用される危険もあるため、あまりオススメできません。

さて、ID・パスワードの自動入力機能をオンにしたら、利用しているサービスにIDとパスワードを入力してみましょう。するとパスワードを保存するかどうか確認する画面が出てきます。ここで「パスワードを保存する」を選択することで次回は自動で入力されるようになるのです。設定画面に「保存されたパスワード」という項目がありましたね。「パスワードを保存する」を選択した場合のIDとパスワードがここで保存されています。ここをタップすると、サイトとID・パスワード一覧が出てきて便利です。うまく保存できない場合は、「ブラウザプライベートブラウズ」がオンになっている可能性があります。

○クレジットカードの番号も記憶させることができる

自分の情報、ID・パスワードときて、次はクレジットカード情報の自動入力について。カードの番号は複雑でなかなか記憶しづらいため、ブラウザに保存しておくと助かりますね。設定画面では「クレジットカード」と「保存されたクレジットカード」という項目がありますが、自動入力機能を使うためには「クレジットカード」のスイッチをオンにする必要があります。また、「保存されたクレジットカード」からカード情報を入力できるので、ここに登録させておきましょう。

●自動入力をパスコードロックと併用する
○自動入力機能はパスコードロックと併用して使おう

ここで紹介した自動入力機能を利用することで、記憶しづらく入力しにくいID・パスワードやカード情報を簡単に入力できるようになりますが、セキュリティ面で問題があります。というのも端末から保存したパスワードやカード情報が誰でも閲覧することができるのです。もし、他の人が端末をのぞけるような状況だったら、イコール、登録した情報が見られてしまう危険があります。

対策は、端末にパスコードロックをかけることです。設定画面で自動入力機能の保存設定をする時に、パスコード設定をしていない人には設定するかどうか確認する画面が出てきますがこういった危険の対策のためなのです。また、「設定」→「一般」→「パスコードと指紋認証」でも設定できるので、自動入力を利用するならパスコード設定もあわせて行っておきましょう。

Safariの自動入力機能は文字入力の手間がかかるモバイル端末で非常に役に立ちますが、端末のセキュリティ対策を行なった上で利用しないと思わぬトラブルにつながってしまいます。ご注意ください。

(丸子かおり)