中国メディア・中国網は18日、山東省青島市の中山公園に先日広西チワン族自治区から運ばれたホタル1万匹を放したところ、わずか3日で半数が死亡したことを報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・中国網は18日、山東省青島市の中山公園に先日広西チワン族自治区から運ばれたホタル1万匹を放したところ、わずか2日で半数が死亡したことを報じた。

 記事は、12日夜に広西チワン族自治区からやってきたホタル1万匹がお目見えすると、中山公園には市民2万人がホタル見物にやってきたと紹介。しかし2日後の14日夜にはホタルの数が明らかに減ったと多くの見物客が口にし、公園の管理者もホタルの約半数が死んだことを明らかにしたと報じた。

 ホタルが大量に死亡した原因について記事は、公園側が「遠くから連れてくるのに日数がかかったため寿命がきた」「見物客が大量のフラッシュを使用した」などと説明したこと、専門家がホタルが都市の環境では生きられない弱い昆虫であるとして「ホタルを大量購入するくらいなら、環境改善に予算を用いるべき」と批判したことを紹介した。

 空気や水などさまざまな環境汚染の話題が日常的に伝えられるため、今回のニュースについても環境汚染の影響と結論付けたくなる。しかし、汚染の有無に関係なく、環境変化に敏感なホタルを全く環境の違う場所にまとめて移せば大量死するのは想像に難くない。ホタルにとってみれば、迷惑極まりない話だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)