日本ハムの斎藤佑樹は右肩の関節唇損傷のために、昨年からマウンドに立つことができなかったが6月22日に復帰した。

22日の試合は、イースタンリーグのチャレンジマッチだった。非公式戦。
相手はフューチャーズ。イースタンの各球団の選手からなる混成チームだ。チャレンジマッチは、イースタンリーグの球団数が奇数のため、常に試合開催のない球団が出てくることを勘案して作られたシリーズ。例の清武英利巨人前GMが創設したと言う。フューチャーズは実力的には二軍球団よりもやや落ちる。
斎藤は先発して2回を投げた。2回先頭に1安打を許したが、他は抑えた。

6月30日にはロッテ戦で、上沢直之に続く二番手として6回から投げた。7回に金澤岳に3ランを打たれるなど4失点。

さらに7月7日の二軍交流戦では、阪神を相手にケッペルに続く二番手として登板。3回を投げた。5回に狩野恵輔にソロを打たれたが、安打はその1本だけ。四球も出さなかった。

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斎藤佑樹と言う投手は、2軍で簡単に打ち込まれた次の登板で、1軍相手に快投を見せるような投手だ。
要するに力で圧倒するのではなく、打者との駆け引きや、配球の妙で勝負する投手なのだ。

ダメなときは結果を求め逃げの投球をして墓穴を掘る。良いときは140km/hに満たない速球主体に攻めて、打者を手玉に取る。

ダメな時のリズム感のないだらだらした投球と、良いときのきびきびした投球は、まるで別人のようだ。

つまり、斎藤佑樹には、自信、気力の充実が必要なのだ。その部分が充てんされているなら、1軍に上げても良いと思う。

6月22日、斎藤は「今日、あらためて野球をやれることを、うれしく思った」と語った。

もはやエリート投手ではない。どういう形であれ、プロとして生き残るために、たくましい姿を見せてほしい。