開園30周年でにぎわう東京ディズニーランドの「スター・ツアーズ」が、5月7日リニューアル・オープンされ大きな話題となったところへ、映画『スター・ウォーズ』に関しても大ニュースが飛び込んできた。

「『スター・ウォーズ』の制作元であるルーカス・フィルムがディズニー・スタジオの傘下に入り、続編の制作が決定。早ければ’15年にもエピソード7が公開になります」

と、ライターの相田冬二さん。彼は’02年、生みの親のジョージ・ルーカスにインタビューした経験もある。そんな相田さんに、シリーズの魅力を解説してもらった。

【連続活劇で毎回終わらない】
「’80年に第2作が封切られたとき、これがエピソード1〜9の4番目とインフォがあったのですが、以来、作られるたびに、ラストシーンは、ハン・ソロが凍結されたままだったり、えっ、ここで終わり? の連続(笑)。完結しないことで、ファン心理を次へ次へと引っ張ってきた」

【黒澤明監督へのオマージュ】
「ジェダイの騎士が使うフォースは日本でいう『気』そのもの。ライトセーバーは日本刀のSFモデル。ある俳優がこれをフェンシングの剣のように使ったら『違う』とルーカスが一喝したというエピソードもあります。またR2-D2とC-3POは『隠し砦』の千秋実と藤原釜足が演じたコンビをロボットに演じさせたもの。この黒澤映画へのオマージュが、より身近に感じさせているのでしょうか」

【音楽が映画全体をけん引】
「音楽を担当したジョン・ウィリアムズにルーカスは『SFだが音楽はクラシックをやってくれ』と注文したといわれています。そこであの壮大な音楽が生まれ、映像よりテーマ曲で『スター・ウォーズ』の世界に引き込まれるといっても過言ではない。映画史上、本当にまれなことです」

【SFX(特殊効果)の進歩が続編の源に】
「第1作の冒頭の宇宙戦艦を下からなめるカメラワーク。まさにSFX技術のたまものだったのですが、ルーカス自身、’83年の第3作で、当時のSFXのに限界を感じて、もうやめたと思っていたみたいですね。ところが’93年『ジェラシック・パーク』を見たルーカスが、このSFXがあれば、続編が作れるとその気になった。それがエピソード1〜3の制作につながったんです」

【最新作にはハン・ソロ、レイア姫が再登場?】
「エピソード7の監督は8月に『スター・トレック イントゥ・ダークネス』が公開されるJ・J・エイブラムス。エピソード6から20年後が描かれ、第1作に出演したキャリー
・フィッシャーやハリソン・フォードにもルーカスから出演依頼があったとか。エピソード1〜6を通して見ると、主人公はルークやハン・ソロではなく、アナキン=ダース・ベイダーでした。今後、彼がどういう形で登場するか、興味は尽きません」