演歌歌手の乾英里香が「奇跡の歌声、カラオケで必ず100点が出せる女性」としてテレビ『笑っていいとも!』に出演した。レギュラー陣は採点機能の付いたカラオケで100点を出すことが本当に可能なのか、半信半疑な様子だ。しかし彼女は生放送でそれをやってのけようというのだ。その結果、スタジオは感動の拍手と歓声に包まれることとなったのである。

高知県出身の乾英里香は、12歳で地元のカラオケ大会で優勝している。歌手の夢を目指してカラオケで練習を続けた彼女は、23歳の時に“カラオケ日本一決定戦”で内閣総理大臣賞を受賞しており、2011年には28歳で演歌歌手としてCDデビューを果たした。

そうした経歴からも歌が上手いことは伝わるが、「カラオケで100点満点を出す」ことについてはレギュラーメンバーも「無理無理」、「そんなことできるの?」とにわかに信じ難いという反応を示したのだ。

乾英里香は採点カラオケで最も得意とするアニメ『聖闘士星矢』のテーマ曲「ペガサス幻想(ファンタジー)」でそれに挑戦した。彼女によるといくつかのポイントがあり、「歌い出しは“ん抱きしめた”と“ん”を入れる」ことや「“聖闘士星矢、少年はみんな…”の部分は文字数が多いがリズム良く歌う」ことなど細かく説明してくれた。

正確な採点を行う為にスタジオは観覧客も声を出さずに静まりかえる中で、カラオケのイントロが始まったのだ。彼女がフルコーラスを熱唱すると、「スゴイ!」、「上手過ぎる!」と渡辺直美や指原莉乃が感激して叫んだ。千原ジュニアからも「100点に羽ばたけ〜!」と声援が飛ぶ中で採点が始まったのである。

やがて採点が終わると、見事に“100.000”の点数が表示された。「うわーっ」、「はじめて見たよ、100点!」とレギュラー陣も驚きがとまらず、場内は感動の拍手と歓声でしばし騒然となったほどだ。

司会のタモリが「なんで、こういうことが分かったの?」と尋ねると、彼女は「カラオケが凄く好きで、歌手を目指して通っていた時に点数が出る機械で練習する中で分かってきた」と説明している。しかし、カラオケの採点を競うバラエティ番組も増えてきたが95点を超えるのは相当に難しく、100点は実際には不可能ではないかと思われるほどだ。彼女が「カラオケ満点クイーン」と呼ばれることも納得できるパフォーマンスだった。

乾英里香もブログ『♪えりぽん【乾英里香】の活動日記♪』で前日に『笑っていいとも!』の出演に触れており、「生放送で機械相手なので、100点出ないかもしれませんが祈っててください」と伝えていた。無事に満点が出せて彼女もホッとしたことだろう。そんな彼女のデビューシングル「華よ咲け」が好評発売中だが、ファンによる乾英里香を応援するブログでは様々な楽曲を歌う「カラオケ満点クイーン」の姿を見ることができる。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)