ローマにおける1月のメルカートは、うまく終わることがなかった。

DFブルーノ・ペレイリーニャを獲得したラツィオにとって、31日はサントスMFフェリペ・アンデルソンの日になるはずだった。実現していれば、大きな補強だったはずだ。交渉はFWジュゼッペ・スクッリ、DFルチアーノ・ザウリのペスカーラ移籍交渉と並行して行われた。

だが、書類を提出するぎりぎりのところで、アンデルソンの獲得は実現しなかった。クラブの事務担当であるカルヴェーリ氏が明かしている。サントスとは合意していた。750万ユーロ(約9億4000万円)の3年払いだ。だが、ブラジルからファックスが届かなかったのである。

ただもちろん、ラツィオは自分たちに怒らなければいけないだろう。これほど遅くに動かなければ…。イグリ・ターレSD(スポーツディレクター)は、「何とかしてこの取引をまとめようとした。ケーキの上のさくらんぼになり得たからね。だが、難しかった。選手と我々は夏にまとめることを望んでいる」と語った。

一方のローマは、不満を抱くGKマールテン・ステケレンブルフが代理人のロバート・ヤンセン氏に移籍を託し、フラムとの合意が成立したかに思われた。プレミアリーグのメルカートは0時までだからだ。そこで、ステケレンブルフは18時にロンドンに向けて飛行機に乗った。

ところがその間、ローマは代役を探すのに遅れ、いくつか名前は挙がったが、時間がなかった。こうして、ステケレンブルフはロンドンに着いて、1日にローマへ戻るようにとの連絡を受けるだけとなったのだ。ロンドンにいるのは、たった一晩だけとなった。