012年12月1日、Jリーグディビジョン1の最終節の試合後、J1リーグのホーム・埼スタでの最終戦のセレモニーが行われた時、北ゴール裏には、ひとりの人物が浮かび上がりました。

その姿は、2003年ナビスコ杯決勝で田中達也が3点目のゴールを挙げた時の姿でした。
その姿はこの日のマッチデーカードにも採用された写真をコレオグラフィにしたもので、その写真は清尾淳さんが撮影したものです。

忘れもしない駒場での悲劇を境に怪我を繰り返し、近年ではほとんど活躍できなくなっていましたが、なんだかんだ言っても、レッズサポーターは田中達也という小さな選手が大好きなんですよね。

浦和レッズの練習場ある大原サッカー場では、いつも田中達也の明るい声が五月蝿いくらい響き渡っていました。でも、本人の話では、やっぱり繰り返す怪我に内心苦しんでいたようですね。プロのサッカー選手ですから試合に出て結果を出してナンボの世界ですから、当然といえば当然です。

大原では非常に明るい達也ですが、極度の人見知りである事も、レッズサポーターには知られた事実。ですから、試合後のインタビューでは、型通りの固い返答しかしていません。ですから、この日、達也が北ゴール裏の前で話した別れの長い言葉は、レッズサポーターの心に響いて、スタジアム全体で涙を浮かべるサポーターが見受けられ、鼻をすする音が聞かれました。
(達也の娘さんも泣いていましたね。ミシャ監督も直輝も柏木も他の選手も・・・)

この日は、ポポにとっても最後の埼スタでした。
1年という短い時間でしたが、ポポの最後まで諦めない献身的なプレーは、レッズサポーターの心に残って行くことでしょう。まだ天皇杯が残っているので、伝説として残るようなプレーを期待しています。

選手が場内を一周した後は、ピッチ中央で田中達也とポポの胴上げが行われました。結構長い胴上げでしたね。

選手が引き上げる時に、田中達也夫妻と二人の娘さんが記念撮影していました。
その背後には、再び現れた達也の姿のコレオグラフィ。きっといい写真が取れたと思います。浦和を去っても、まだ選手生活は続けるようですので、どこへ行っても、浦和に仲間がいることを忘れずに頑張って欲しいと思います。

J1リーグ2012年最終戦試合後レポートはこちら

20121202田中達也コレオグラフィ

20121202ありがとうSUPER TATSUYA