29日午後4時に打ち上げを予定していた韓国のロケット羅老号は、発射予定時刻の16分前に問題が発生し、カウントダウンを中断した。韓国航空宇宙研究院は、ロケット上部で問題が発生したため、打ち上げを中止したと発表した。複数の韓国メディアが報じた。

 韓国メディアは「羅老号の3回目の打ち上げまた中止」、「羅老号の3回目の打ち上げ延期」、「羅老号の打ち上げキャンセル、原因究明には時間がかかる」などと題して、29日の羅老号の打ち上げが急きょ中止されたと伝えた。

 失敗と延期を繰り返し紆余曲折を経験してきた韓国初の衛星打ち上げロケット羅老号の打ち上げが、再び延期された。

 羅老号の打ち上げ指揮センターは「29日午後3時43分頃、ロケットの上部の点検過程で問題が発生し、カウントダウンを停止した」と発表した。

 その後、教育科学技術部次官は、緊急ブリーフィングを通じて「2段目の推力コントローラの信号で異常が発見され、今日の打ち上げは中止になった。確認作業を経た後、いつ発射するか改めて正確な日程を決めたい」と話したという。

 羅老号は2段式ロケットで、1段目はロシア製、2段目は韓国製とされている。(編集担当:李信恵・山口幸治)