「釣魚台は国際法で解決」  EU議員、台湾の立場支持

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(台北 2日 中央社)欧州議会議員のハンス・ヴァン・バーレン氏が2日、馬英九総統を表敬訪問し、釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)の領有権問題について「国際法に沿って解決すべきだ」という台湾の主張を評価した。

バーレン氏は、釣魚台問題の解決に向けたこの台湾の姿勢を認めた上で、日本と中国大陸も「国際法こそ唯一の解決手段」であることを理解するよう期待するとした。

これに対し馬総統は、欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表のキャサリン・アシュトン氏が9月下旬に発表した声明に触れ、「関係各方面が協力して釣魚台問題を平和裏に解決することを求めるアシュトン氏の声明は、自身の“東シナ海平和イニシアチブ”と一致している」と述べた。

「東シナ海平和イニシアチブ」は、馬総統が8月初めに打ち出した構想。この中で馬総統は、主権争いの棚上げなどを通した釣魚台問題の平和的解決を呼びかけている。