嘘か誠か?貼るだけでスマホのバッテリー持ちを改善する「バッテリーパワープラス」を検証する

貼るだけでバッテリー改善する「バッテリーパワープラス」は本当か?

スマートフォンは、現在もっとも利用されている情報ツールといってもいいだろう。パソコンに匹敵するほどのインターネット利用とアプリにより、いつでもどこでもFacebookなどのSNSやメール、写真・動画・音楽、ゲームなどを楽しむことができる。

しかし、現代の魔法のツールであるスマートフォンにも弱点がある。それがバッテリーだ。スマートフォンを利用しているユーザーからは、バッテリーの消費が激しいという声が数多く挙がっている。現時点(2012年10月現在)でもまだ急速なスマートフォンの性能向上に対して、バッテリーの性能向上が追いついていないのだ。

バッテリーの進化も凄まじいものがあり、年間で約30%近くもバッテリー容量は増加しているのだが、それでも追いつかないほどにスマートフォンの進歩は著しいといえる。いずれは、スマートフォンの性能向上も落ち着き、バッテリーの容量不足も解消すると思われるが、まだしばらくスマートフォンにおいてバッテリー容量の問題は、さけては通れない課題となっている、

現状、スマートフォンのバッテリー対策は、予備電池やモバイルバッテリーを用意して補完する方法や本体の設定により消費電力を抑える方法が一般的だが、予備バッテリーは重量や荷物が増えるし、省電力設定はスマートフォンの機能制限やパフォーマンス低下というデメリットがある。

そんな中、最近、新しいバッテリー対策として登場したのが、今回紹介する「バッテリーパワープラス」だ。使い方はいたって簡単。シートタイプのバッテリーパワープラスを電池ボックスに貼り付けその上から電池パックをセットするだけ。たったこれだけで今までに比べてバッテリーの持ちが良くなるというのだ。

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バッテリーパワープラス

この手の製品は、過去にもあったが、そのほとんどが実際に明確な効果が確認できないものがほとんどだった。

「シートを貼っただけでバッテリーの持ちが良くなる訳ない」、そう思うのは、これまでの過去の経験から、誰しも思うことである。


■どういう理由でバッテリー持ちが改善できるのか?
使う側からすると、バッテリー持ちが良くなる理由と、実際に効果がある証明がないと、簡単に信用できないだろう。

製造元の説明には、リチウムイオンバッテリー内部の電子の流れを安定化させる効果があり、その効果により過放電を抑制するのでバッテリーが持つと説明されている。

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「バッテリーパワープラス」の仕組み

説明を信じると、リチウムイオンバッテリーの過放電を抑制してバッテリー持ちを改善できると推測される。

ここで仮説として考えられのが、待機中のバッテリー消費を抑えるという効果だ。

スマートフォンの場合、実際に操作しているシーンと待ち受けなどの使用していないシーンがある。操作していない待ち受けシーンでは、バックグランド同期などが動いてはいるものの操作時よりも消費電力は小さいわけだが、ここで過放電が発生していればバッテリー消費が大きくなる。

例えば、就寝前にフル充電してあったスマートフォンが、朝起きてみたら電池切れになっていたなどという経験はないだろうか?

編集部のスタッフは、検証もあり日常で複数の端末を利用しているため、待ち受け時間が長い端末も多く、使用してないのにバッテリーが大きく減ってしまったという現象も経験している。

また、そもそも電池は、一切使っていなくても自然放電するものだ。そうした現象を少しでも抑制できれば、トータルでのバッテリーの持ちを改善できるということになる。


■米国でのテストでも効果が確認された
仮説には裏付けがが必要だ。バッテリーパワープラスの製造元であるTNE Incは、米Intertek社に検証テストを依頼しており、結果を拝見させていただいた。

主な検証機は、以下だ。
iPhone 4、Blackberry9900、9800、Motorola Android、HTC Android
テスト方法:使用中時間(簡単操作〜複雑操作) 40%+待機時間 60%

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Androidスマートフォンのテスト結果

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Blackberry、iPhoneのテスト結果

同テストの結論では、テストした機種全てでバッテリー使用可能時間を延ばす効果があるとしている。ただし、機種による効果差は大きいとも述べられている。Android系端末で効果が大きく、BlackBerry、iPhoneの順となる。iPhoneの効果が低めなのは、構造上バッテリーと密着して利用できないためらしい。

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テスト結果では、バッテリー使用可能時間を延ばす効果が確認されている


■編集部でも実際に試してみた
第三者機関でのテスト結果もでているが、やはり自身で実感できないと、今ひとつ信用はできない。そこで、編集部スタッフで試すことにした。

テスト方法は、日常で複数のスタッフが利用している複数のAndroidスマートフォンにバッテリーパワープラスを貼り、通常通り数週間試用してみるというものだ。
端末は、GALAXY Note、SIII、WiMAX、EVO3D、HTCJ、Blackberry9900などを試用した。

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バッテリーパワープラスを本体に貼るかバッテリーに接するように入れる

テストしたスタッフの共通した意見は、ほぼ同じものとなった。実際に操作しているシーンでバッテリー持ちが延長する効果は、実感はできなかった。

待ち受けシーンでの消費は効果を認識できた。特にバッテリーパワープラスを貼った以降で、朝起きた際のバッテリー切れといった現象は、ほぼ解消された。
※個人の印象によるものです。

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突然のバッテリー切れを抑制できた

この結果、待ち受け状態でのバッテリー消費が抑制できるという点においては、効果があるように思われる。とはいえ「バッテリーパワープラス」を使えば、今のスマートフォンのバッテリー不足の問題が完全に解決するわけではないことは理解しておこう。

待ち受け中でもバッテリー消費が大きかったり、突然に電池が切れたりといった現象にお悩みのユーザーには、一つの選択肢なのかもしれない。

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記事執筆:S-MAX編集部


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