■2012J1第25節 川崎×鹿島 飯田淳平審判団評

今シーズン、高いパフォーマンスを見せている飯田主審。“審判問題”があったとされる試合でも、決して悪くないレフェリングを見せている。

飯田主審は、立ち上がりからゴールラインのボールアウトを近い争点から見極める。6分には抜かれた所を軽くホールドで止めた柴崎のファウルをとり、笑顔で注意を与える。

迎えた15分。
ドゥトラの切り返しに引っかかり、足をかけてしまった實藤に警告。PKに。絶妙なポジションからのナイスジャッジだ。また、20分のロールバックも的確。30分の小笠原と中村のフットボールコンタクトも世界基準だ。40分、西にアフターでチャレンジした山越への警告も明瞭。
41分にはPA内で山越が倒れる。確かに西の手も出てはいたが、不用意な手ではない。ノーファウルは妥当だ。
52分、ファウル後、ボールをすぐに渡さなかった西に注意。60分のボールアウト、インプレーの副審の見極めも正確だった。ジョルジーニョ監督は激昂していたが。

素晴らしい判定で迎えた62分、>>>続き、採点、コメントへの返答。その他の試合やJリーグ担当審判員取材記など審判コンテンツはFBRJにて

◇FBRJ:石井紘人
コーチ・審判員の資格を持つ。サッカー批評 、週刊サッカーダイジェスト、 をはじめ、サッカー専門誌以外 にも寄稿する。Football weekly中学サッカー小僧 で連載を行い、サッカーレフェリーに特化したFootball Referee Journal を運営。著作にDVD『レフェリング 』。ツイッター: @FBRJ_JP にてサッカーや音楽、政治経済の情報をつぶやく。