第16回プチョン国際ファンタスティック映画祭への出品が決まった『宇宙兄弟』/[C]2012「宇宙兄弟」製作委員会

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人気同名コミックを小栗旬、岡田将生主演で映画化した『宇宙兄弟』(公開中)が、7月19日(木)から29日(日)まで韓国・富川市で行われる第16回プチョン国際ファンタスティック映画祭のコンペティション部門「プチョン・チョイス」に正式出品されることがわかった。

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同映画祭は、1997年以来、毎年7月に開催されている国際映画祭。主に韓国、アジア、そのほか海外からのホラー、スリラー、ミステリー、SF、ファンタジー作品がプログラミングされている。なかでも「プチョン・チョイス」部門は、世界の力ある監督たちが、より新しい、進歩的な映画的精神を競うセクションだ。2010年には中島哲也監督の『告白』が審査委員賞を受賞するなど、過去に幾つかの日本映画が出品・受賞されている。

選考の理由について、同映画祭のプログラマーは「有名な漫画を原作にして作られた『宇宙兄弟』は、この種のジャンルでは弱いとされる“ドラマ”の構成に非常に密度があり、強い感動を与える作品としてオリジナリティを感じた」と明かす。初の海外映画祭への出品に当たり、森義隆監督も「『宇宙兄弟』は、海外の映画祭では今回が初めての上映となります。現在、日本という文化圏で人気を博しているコミックを原作としたこの映画のトーンや、テーマへの視点がどのように韓国の方々に受け止めてもらえるかがとても楽しみであり、少し不安です。でも、“宇宙”と“兄弟”というテーマは、どう転んでも万国共通のテーマですから、新鮮な感想をどんどん吸収できる、とても有り難い機会だと思っております」と、意気込みを語った。

5月5日に公開された本作は、観客動員数100万人、興行収入15億円を突破。主題歌にはコールドプレイが歌う「ウォーターフォール 一粒の涙は滝のごとく」が起用されている。【Movie Walker】