30日に行われたプレミアリーグ第36節のマンチェスターダービー、シティ対ユナイテッドの試合は、1−0でホームのシティが勝利した。もう、ユナイテッド有利とは言えない。ロベルト・マンチーニ監督率いるシティは、プレミアリーグの首位に立ったのだ。

得失点差でユナイテッドを8ゴール上回るシティは、運命を決める立場に立った。マンチーニ監督は満足している。だが、彼はそれを見せることをしない。試合後、「ハッピーだよ」と述べた同監督だが、その顔は笑っていなかった。

マンチーニ監督が心配しているのは当然だろう。シティは首位に浮上したが、残り2試合があることを忘れてはいけない。指揮官は「次の日曜、我々はニューカッスルとの難しい試合があると思う」と続けた。

しかし、未来について考える前に、楽しむべき素晴らしい今がある。マンチーニ監督は「我々は勝利にふさわしかった。良いプレーをしたね。追加点を奪うチャンスもあり、彼らにはチャンスがなかった。ただ、最後までリスクはあった。前半終了間際にゴールを挙げたことが大きかったのは確かだが、後半にもゴールを奪うことが大事だったんだ」と述べている。

いずれにしても、結果はシティにとって良いものとなった。これで一息つくことができるだろう。悔いがあるとすれば、アレックス・ファーガソン監督との口論だろうか。マンチーニ監督は「第4審判に我々に対するファウルだと言ったのだが、ファーガソン監督がナーバスだったんだ。理解できるよ」とコメントした上で、「すべて忘れたよ」と話した。

マンチーニ監督は「私がサポーターや選手たちに言えるのは、今の我々が良い仕事をしており、日曜の試合でもうまくやらなければいけないということだ」と締めくくった。

一方、ファーガソン監督は「予想していた試合だった」とコメント。「我々はビッグチャンスをつくることができなかった。だが、我々はうまく守ったよ。残念ながら、セットプレーで失点してしまった」と続けている。

反撃できなかったことには、「そういうシーズンもある」と述べたファーガソン監督。まだ決着はついていないが、「彼らにはかなりの得失点差のアドバンテージがある」とも語った。