先日、カズがフットサルに参戦した。エスポラーダ北海道に加入し、1試合だけの登場だったが、当日は5000人を超える観衆が集まった。カズとしては、少しでもフットサル界の発展に貢献したいという想いから起こした行動だったと思う。その姿勢は素晴らしいね。
 
ただしこの1試合が、一発の打ち上げ花火、ただのスペシャルイベントになってしまっては意味がない。メディアでの扱いも、やはり興行的な側面が強かった。だからというわけでもないが、僕は試合を見なかった。観た人はどう感じたかな?

さらに、この試みは横浜FCとエスポラーダ北海道の経営者が同じ人物だったからこそ可能だったことであり、カズ以外の選手がこうして参戦できるようになってこそ、真の価値が図られると思う。
 
フットサル界は、非常に苦戦している。観客動員は伸び悩み、カズがテレビ画面に映る一方で、花巻のチームは財政が逼迫してリーグからの退会を余儀なくされた。

この本質的な問題を解決するには、抜本的な変革が必要だ。一番の理想は、各Jリーグクラブがプロクラブとしての確固たる形を築き、フットサルチームがその傘下に入る形だと思う。各Jクラブは、女子サッカーやフットサルチームを包括した「総合クラブ」となるのだ。

けれどいわずもがな、まずJクラブ自体も決して楽な状態ではないから、現状はそうも言っていられない。日本サッカーのピラミッドはすべて連動しているということを忘れずに、発展していかなければならないね。

そういう意味で、J2とJFLの入れ替え戦実施は、一見ピラミッドの強化に見える。けれど、僕は今回発表されたやり方に反対だ。これがJ2とJ3の入れ替え戦であれば賛成と言いたい。なぜなら、昨季のJFLも、3位と4位のチームがJ2に新規参入することになった。3位と4位だよ? つまり数字合わせなんだ。JFLで優勝しても、Jリーグライセンスを持っていなければ入れ替え戦には出ない。これではあまり意味がない気がするのは僕だけかな? 今年のサッカー界もいろいろと課題の多い年になりそうだ。