チャンピオンズリーグ（CL）でグループリーグ敗退というショックに加え、マンチェスター・ユナイテッドはDFネマニャ・ヴィディッチが重傷を負うという衝撃に襲われた。

７日のバーゼル戦後、アレックス・ファーガソン監督はひざのじん帯を痛めたことについて、楽観的な姿勢を見せていた。だが翌日、同選手の代理人であるシルヴァーノ・マルティーナ氏は、『calciomercato.com』に対し、じん帯断裂であることを明かしている。つまり、最低でも６カ月の離脱、今シーズンは終了ということだ。

CL敗退という屈辱に加えて、ファーガソン監督にとってこれ以上悪いニュースはないだろう。彼はすでに、DFリオ・ファーディナンドについても、いつもの筋肉の問題で管理を必要としているからだ。

そのファーディナンドは『ツイッター』で、サポーターに対し、「ホームでの試合が敗退につながった」と説明。「土曜に挽回する。良い結果を出せなかったからだ」とつぶやいた。さらに、『サン』の中で、チームがショックを受けていることを認めている。

「僕らはこの上なく落胆している。選手たちは敗退に打ちひしがれているよ。でも、自分たち以外のせいにはできない。バーゼル戦のように、ホームでの試合を間違えたのは僕らだかだ。それらのミスの代償を払うことになった。今はこれからの試合に集中するしかない。ヨーロッパリーグ（EL）は初めてだけど、決して２番になりたくないということは常に言ってきたはずだ。だから、僕らは優勝を目指す」

DFパトリス・エブラはELを戦うことについて「困惑」と称し、ファーガソン監督は「これから我々は木曜と日曜に仕合をしなければいけない。それは突破できなかった我々への罰だ」と話していた。UEFAのミシェル・プラティニ会長は、これらの発言が気に入らなかったようだ。『デイリー・メール』に対し、同会長は次のように述べている。

「世界はイングランドを中心に回っているわけではない。私はイングランドという国、そのサッカー、そこのサポーターたちを愛しているが、CLのファイナルを３度戦ったからというだけで、ELを批判すべきではない。ELは素晴らしく、魅力的な大会だ。ミスター・ファーガソンがCLをより望むのは分かっている。だがそれは、その可能性がない多くのほかのクラブも同じことだ」

一方で、同じくCL敗退となったマンチェスター・シティの姿勢に、プラティニ会長は満足するだろう。ロベルト・マンチーニ監督は「落胆しているのは当然だ。CL決勝トーナメントに進みたかったからね。だが、我々にとってELは重要なままであり、優勝したいと思っている」と話している。

マンＣのオーナーであるマンスール氏は先週、プレミアリーグを優先するとしており、タイトルを獲得できなければ多くの変更もあり得ることをほのめかしていた（それは指揮官の変更から始まるのかもしれない）。マンチーニ監督は次のように述べている。

「我々が優先するのはプレミアリーグだ。そしてすぐ次にEL、それからFAカップ（３回戦でマンＵと対戦）、カーリングカップだ。２つのトロフィーを獲得できれば、去年を上回ることになる。つまり、良い終わりを迎えられるということだ。ELが再開するのは２月だ。これからは、ほかの試合のことを考えられる」

「選手たちはCLの教訓から学んだと思う。つまり、自分よりも強くないチームと対戦するときでも、常に100％集中し、失点しないようにしなければいけないということだ。この大会では、我々がナポリ戦で犯したようなミスが許されないのだからね。次はそのミスを繰り返さないと確信しているよ」