マンチェスター・シティのロベルト・マンチーニ監督は、27日に行われたチャンピオンズリーグ・グループリーグ第2節のバイエルン・ミュンヘン戦(0−2で敗北)で、FWカルロス・テベスが途中出場を拒否したと明かした。同監督は、テベスが今後マンCでプレーすることはないと宣言している。

だが28日、テベスは『Press Association Sport』に対し、マンチーニ監督の指示を無視しておらず、誤解だと主張した。すべては英語の問題だったのだろうか。いずれにしても、マンチーニ監督とクラブの考えは一致しているようだ。マンCは28日、最大2週間にわたってベンチを謹慎処分とすることを明らかにした。

テベスの件が誤解かどうかは別にして、メディアが重大視していることは確かだ。最も厳しいコメントを残したのは、元リヴァプール監督で、現在はイギリス『スカイ』のコメンテーターを務めるグレアム・スーネス氏。英紙『ミラー・スポーツ』は、同氏がテベスを「腐ったリンゴ」「サッカーの崩壊」と称したと報じている。

バイエルン戦でマンチーニ監督にとって問題となったのは、テベスだけではない。FWエディン・ゼコも交代を命じられ、スパイクを地面に投げつけるところがテレビ画面で映し出されている。マンチーニ監督はゼコの態度を快く思わず、今後は似たような行動を許さないと警告している。

『タイムズ』によれば、マンチーニ監督はすでにクラブの会長に会うアポイントを取ったようだ。テベスだけではなく、自らの「権威」にたてつこうとする者について、どうすべきかを決めるためだという。指揮官はテベスについて、「(2014年までの)契約が解消されるかどうかは分からない。だが、私の下で彼が終わったことは確かだ」と話している。