日本に留学中の21歳の女子大生ブロガー「夢旅人」さんは、「日本人は節約家なのか浪費家なのか分からない」というテーマでブログを掲載している。ご飯をきれいに食べたりゴミをきちんと分別したりする一方、賞味期限が過ぎた食べ物や、まだ使える電化製品を捨ててしまうことに驚いている。以下ブログの引用。

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 スーパーに行くときの何よりの楽しみは、「半額」とか「2割引き」というシールの貼られた商品を探すこと。値引き商品は品質保持期限が近づいているものが多いけど、日本人は新鮮なものが好きなのであまり買わない。でも、私たち留学生はよく買っている。

 日本に来て気付いたのは、生鮮食品以外のほとんどの食べ物に「賞味期限」しか書かれておらず、しかもその期間がかなり短いこと。例えば今日買ったパンは3日だけ、お肉なんかも2日間だけ、フライドポテトはその日だけ。中国では、肉でも魚でも冷凍すれば一週間ぐらい全然大丈夫だった。日本にはタマゴにも賞味期限がある。タマゴなんて賞味期限過ぎても味に違いなどあるのだろうか。でも、賞味期限が過ぎたら日本人はためらいなく食べ物を捨ててしまうのかな。

 日本人はご飯を食べるとき、ご飯粒を残さずきれいに食べる。ご飯をきれいに食べなかったり残したりする中国人に比べたら、これはとても良いことだと思う。でも、その一方で日本人はまだ食べられるものをゴミ箱に捨ててしまう。日本人は資源を節約しているのか浪費しているのか、なんだか分からなくなってしまう。

 日本にいるとカラスをよく見る。中国のカラスの2倍ぐらいの大きさで、ずいぶんお腹いっぱい食べているみたい。その後何かの本で読んだが、カラスは時々ゴミ捨て場の魚や肉を漁って、巣に持って帰って食べるんだそう。よく分からないけど、日本人が賞味期限切れのものをたくさん捨てるから、カラスもあんなに増えるのかもしれない。

 食べ物以外でもムダだなと思うことがある。日本人は電化製品を次々と取り替えるのが好きみたいで、まだ使える家電製品がよく捨てられている。テレビとか電子レンジとか。それに、私の通っている大学では1年おきに学生用のパソコンを取り替えてしまう。これはちょっとおかしいと思う。廃棄したパソコンは再利用したりするのかもしれないけど、それでもまだ使えるものを捨ててしまうのは賛成できない。なんで壊れるまで使わないんだろうか。

 でも、その一方で日本ではゴミの分類が非常に良くされていて、リサイクルもしっかりしている。ごみ焼却場の熱を使った温水プールなんてものもある。

 あと、自動販売機もムダが多いと思う。自販機の並んだ道というのは、日本らしい風景だ。冷たい飲み物と熱い飲み物が一緒に入っていて、便利は便利だけど、これ一台でどれだけのエネルギーを使っているんだろうと思う。あんなにたくさんの自販機は、果たして本当に必要なんだろうか。日本は資源の乏しい国だと言われているけど、もっと節約できるところはあるんじゃないかと思う。(引用おわり)

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 確かに中国の食品には「製造年月日」しか書かれていないものも多い。「品質保持日数」が書かれていることもあるが、どれも日本より少し長めに設定されているのが一般的だ。自動販売機は都市部の地下鉄構内などで見かけるが、出てくる飲み物はぬるいことが多い。

 中国人は冬でも暖房を使わず室内でダウンジャケットを着てしのいだり、夏はエアコンより扇風機を多用する傾向がある。公共空間の照明は、日本人には薄暗く感じることも。そんな国で育った中国人ブロガーが日本で生活すると、確かにムダに感じることも多いのかもしれない。(編集担当:西谷格)



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