13日のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝で、シャルケに敵地で1−2と敗れ、ベスト8での敗退を余儀なくされたインテル。辛い敗北だ。ファーストレグで2−5と大敗し、敵地ゲルゼンキルヘンで(実質的に不可能な)逆転劇を実現するという快挙を達成できなかったからではない。記録的だった昨季のインテルが、もはや思い出でしかなくなってしまったからだ。

そんな見方をさらに強めたのが、マッシモ・モラッティ会長の言葉である。同会長はCL敗退が決まって一夜明けた14日、クラブの公式サイト上でコメントを発表した。ノスタルジーを感じさせつつ、善意と感謝でつづられた言葉だ。まるで、会長にはプレゼントするものがもうあまりないかのようである。

「今日は私のチームに感謝をしたい。今年も含めてこの数年、すべての選手たちが私も含めたすべてのインテルサポーターに、多くの喜びと成功をもたらしてくれた。我々はそれらを常に誇りに思っていくだろう」

「今年も我々を待っている貴重な目標を達成するために、我々が本来の力とクオリティーを再び取り戻すという確かな自信がある。私は、監督やチームがサポーターたちと一緒に、まだ我々に満足感を与えることができるはずだと確信している」