韓国釜山の古里(コリ)原子力発電所1号機で12日に遮断器が故障し運転が停止したことについて、韓国水力原子力社(KHNP)は14日、「内部連結端子の過熱により遮断器が損傷し、停止したが、深刻な障害ではない」と説明した。早ければ15日にも運転を再開するという。複数の韓国メディアが伝えた。

 韓国水力原子力社はブリーフィングで、「今回故障した遮断器は、2007年8月に行われた計画予防整備で交換された部品で、古里1号機の老朽化により故障したのではない」と発言。遮断器の外部ではなく、遮断器自体に問題があるとの見方を示した。

 また、「地震で自動停止し、最悪の『レベル7』に分類された日本の福島原発事故とは違い、『レベル0』だ」と安全性が確認されていることを強調した。

 韓国水力原子力社は故障した遮断器を交換し、試験運転など準作業を実施したうえで、15日―16日ごろには運転を再開させる予定だ。

 早ければ15日夜にも運転再開となるが、韓国内では古里原発1号機は老朽化が進んでいるとして運転中止を求める声が広まっている。一部メディアは、過去にも同じ場所で遮断器の故障が起きていると指摘し、韓国水力原子力が説明する単純な問題ではない可能性もあると報じた。(編集担当:新川悠)



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