キングカズがカラオケ上手すぎのため今年の紅白が視界に入ってきた件。

2011年1月2日 13時10分

歌って踊れてサッカーができる！

世の中には完璧超人という連中がいます。気は優しくて力持ち、容姿端麗、運動神経バツグン、金も名誉も女も家庭もすべてを手に入れている連中です。僕だって高校サッカーで全国トップレベルまで進み、Jリーグのチームから誘いを受けながらも俳優の道に進み、ドラマ・映画で人気を博し、難病に苦しむ美人妻をいたわる気遣いを見せつつ、小説が大ヒットしたいよ！そうしたらこんなこと書きませんよ！正月から、ネチクチと、ひとりで！ねぇ！

はぁ…はぁ…はぁ…。失礼しました。

そんな完璧超人の中でも、首領クラスの男こそがキングカズ。2010年も自身の持つJリーグ最年長ゴール記録を三度更新し、来季も現役を続行する43歳です。サッカーが上手くて、イケメンで、オシャレで、嫁さんもキレイで、とってもダンディ。40を超えてもハゲもせず、太るどころが逆に引き締まるその肉体。情熱を失わず、今でもサッカーを上手くなろうと頑張れるその精神。非の打ち所のない男です。

そんな男が、もし歌も上手かったとしたら。先日フジテレビで放送された「ジャンクスポーツ」の特番でも、たくさんのアスリートが自慢の美声をテレビで披露していました。しっとりと歌い上げる貴乃花親方、その歌声で王子様をゲットしていく澤穂希さんなど、たくさんのノド自慢が登場。しかし、まぁ言っちゃなんですが所詮は「素人芸」。「お上手ですね」「声がよく通りますね」「個性的で素敵」くらいしか言いようがないもの。

しかし、カズは違った。ビックリするほど上手い。そしてビックリするほど男前。自身の男前の哲学をサラリと語りつつ、求めに応じてカラオケを披露する男の余裕。2011年こそカズのような男になろう。カズの前で恥ずかしくない男になろう。この三が日を最後に、僕も悔い改めようと心に誓ったのでした。

ということで、キングカズの驚くほど上手いカラオケについて、1日に日テレ「先輩ROCK YOU　新春SP」からチェックしていきましょう。

◆カズが歌う横浜FCのテーマソングとか作ったらいいじゃない！

多くのサッカーファンが「やべっちFC」を見ている時間帯、フラリと日テレに登場した偉大な男。それはもちろん我らのキングカズ。心をゆさぶるエピソードを紹介し、明日への勇気と希望をもらう「先輩ROCK YOU」の新春特番にふさわしいキングのご降臨です。

キングはまず何を思ったかラッツ＆スターの「め組のひと」を熱唱。日焼けで浅黒い肌と、妙に映える白い手袋。「いなせだね」なんて言葉がコッチから飛び出す歌いっぷり。さらにカズはスタジオのメンツからもっともっとと促されるや、松田優作さんの「横浜ホンキートンク・ブルース」を歌い上げます。これには「かっけー」「すげぇぇぇ」「フゥー！」などスタジオのモデルたちも驚嘆。

↓「俺が歌うの！？」「正月ですから！」というムチャぶりで、カズは矢沢栄吉さんの「止まらないha～ha」を激唱！

矢沢よりうまいんじゃないのかｗｗｗ

「サッカーの神様」とかってタイトルで、ばあちゃんとのスゴロクの話でも歌えば、今年の紅白狙えるぞコレ！

あまりの歌の上手さにスタジオも浮き足立つ空気。さすがカズ。意味なくスゴイ。照れながらも全力でダンディを気取るそんな姿。「芸能人歌うまい王決定戦」なんかやってるのがバカバカしくなってくるほど。

そして番組は本題の真実秘話へ。大好物のおはぎを食べつつ、この年まで現役を続け、カッコよく走り続けるキングの生き様を語ってくれたのです。インターネットばかりしているそこのアナタも、ぜひカズの言葉に学ぶべき。

↓年齢と戦いながらの現役生活を語るキングカズ！

加藤：「カズさん、サッカー始めて何年になりますか？」

カズ：「自分の記憶では5歳くらいから」

加藤：「その年でも新発見はありますか？」

カズ：「ありますね。20代ではできなかったボールのもらい方ができるようになった。30代からはどうやって落ちた瞬発力をカバーして、若いスピードのある選手に勝てるかって、ポジショニングやボールのもらい方を考えるようになりました」

カズ：「30超えると45分で交代したりとか、60分で交代したりとか（増えてくる）。僕は今季ほとんどスタメンで出ていないので、逆に体調の維持って大変なんですよ」

カズ：「90分やるっていうのが、2週間試合から遠ざかったら感覚がズレてくる。だからコンディションを落とさないように、公式戦の次の日に試合に出なかったメンバーが試合をやるんですよ。相手が大学生のときもあるし、J1・J2・JFLのときもあるし。そういう試合も志願して、できるだけ長く出て」

カズ：「自分では、試合に出れないときもできるだけ自分が（ベストに）近い状態に持って行くようにしないと。これが練習試合だと思ったら忘れちゃうんですね、練習用のコンディションになっちゃうんですね」

カズ：「Jリーグと同じ状況を作るのは難しいし、無理に近いです。それでもやっぱり、食事の仕方からアップの時間まで全部本番と同じようにして準備をしていたんで、その結果が最終節に出たんだと思います」

わしゃ、普段から正月用の生活みたいなもんだもんな…。

昼まで寝て、おやつ食って、テレビ見て…そりゃ正月は調子出るわ…。

「結果が出た」とカズが自画自賛する最終節。およそ1年5ヶ月ぶりとなるリーグ戦での先発出場。シーズン終盤で疲労のたまる選手が多い中、紅白戦でキレのある動きを見せたことが評価されてのスタメンでした。1年の最後の試合まで全力の準備をつづけ、その舞台でゴールという結果をつかむ。「練習でも決まってないところ」「相手も蹴ると思ってなかった」とは言いつつも、偶然ではない必然の一撃でした。

↓キングカズが43歳9ヶ月と8日で記録したJリーグ最年長得点！

カズ：「練習の成果も、監督へのストレスもここで出ました！」

キングジョークｗｗｗｗｗｗｗトークも一流だなこの人ｗｗｗｗ

カズはそこまでして現役にこだわる理由を「サッカーの素晴らしさ」「試合で燃え尽きられる気持ちよさ」「ほかのことでは味わえない」とサラリと当たり前の顔で語ります。好きだからやってるんだよ、好きだから一生懸命なんだよという爽やかさ。苦しい顔で努力する輩は多いですが、明るく楽しく本気でやる男。サッカーでもカラオケでも、そうやって全力で生きているからこそ、カッコよくて上手いのかもしれませんね…。

↓ちなみにカズは番組の最後に今月15日発売となる最新著書「やめないよ」をサラリと告知！