今年10月にブラックバーンのオーナーになったインドの「VHグループ」は、先日解任したサム・アラダイス監督の代わりにディエゴ・マラドーナ前アルゼンチン代表監督を後任として望んでいるようだ。そうすることで、ブラックバーンをプレミアリーグのトップクラブにできると考えているのである。

英紙『ミラー・スポーツ』の中で、匿名の情報提供者は、「マラドーナはクラブにとって適切な人物だと考えられている。だから、彼に監督やGM(ゼネラルマネジャー)、TD(テクニカルディレクター)のポストがオファーされる可能性はあるだろう」と話した。なお、マラドーナ監督は以前から現場復帰希望を表しており、それがイングランドであればなお良いとしている。

一方で、アラダイス監督の突然の解任に、選手たちはクラブオーナーに反発している。キャプテンのライアン・ネルセンは『メール・スポーツ』の中で、「僕とチームメートたちはすごく落胆している。ショックから立ち直ろうとしているところだよ。僕らはクラブのオーナーが代わって喜んだ。当時のクラブは行き詰っていたからだ。サム・アラダイス監督は少ない財力で素晴らしい仕事をしてきたんだよ。彼がこんなことにふさわしくないのは確かさ」と失望をあらわにした。

アラダイス監督にとっては2008年のニューカッスル時代に続き、オーナー交代直後に解任されるのは2度目となる。同監督も「大きなショックだったし、予期していなかった。理由についてもそれほど説明してもらえなかったしね」と落胆を表している。

なお、イングランドのブックメーカーは、アラダイス監督の後任候補にクリス・ヒュートン監督やスヴェン・ゴラン・エリクソン監督、アラン・シアラー氏、マルティン・ヨル監督らを挙げている。