ローマは22日のセリエA第4節・ブレッシァ戦で判定ミスの損害を受け、怒りをあらわにしている。

AIA(イタリア審判協会)のニッキ会長はこれを受け、「ルッソ主審が1試合の停止になる可能性は高い」とコメント。ブレッシァ対ローマ戦で笛を吹いたルッソ主審が次節を担当することはないだろうとの見解を示し、「我々は残念に思っている。ほかはすべてうまくいったときに(ローマ戦のようなことが)起きたのだからなおさらだ。残念ながら、我々がミスをしてしまった試合があったんだよ」と話している。

一方、ブレッシァのジーノ・コリオーニ会長は「ローマが受けた判定ミスをブレッシァが受けていたとしたら――そしてそういうことはあったが――(笛を吹いた)ルッソ主審は採点で7点になっていただろう」とコメント。「私はスタジアムで特別なことは見なかったが、(ブレッシァが判定ミスを受けていたら)文句を言っていたかどうかは分からない。言っていたかもしれないが、少なくともメディアが騒ぐことはなかっただろう」と、特別に騒がれているのは、被害を受けたのがローマ立ったからだとの見解を示している。

だが、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は「チェゼーナでも同じようなことが、同じ主審の下で起きたんだ」とコメント。物議を醸した主審が、チェゼーナ対ミラン戦(チェゼーナが勝利)と同じ審判だったことを強調している。なお、ガッリアーニ代表取締役はミランの現状について、「伸びてきていると思う」と語った。

一連の判定をめぐる騒動を受け、イタリアオリンピック委員会のジャンニ・ペトルッチ会長は次のように明白に話している。

「私は唖然としているよ。残念に思っている。主審を侮辱したがっているかのようだ。トップとしての義務ということだけではなく、私は常に審判たちを支えている。彼らはミスをすることもあるが、ああいった侮辱を受け入れることはできないんだ。いろいろな利益があるとはいえ、サッカーがスポーツだということを忘れてはいけない」