中国・山東省で10日に開催されたウェイ坊国際青年サッカー大会の中国対韓国の試合で、判定に怒った韓国人選手が、審判につばを吐きつけた。監督は謝罪したが、「判定があまりにも中国びいき」との批判は撤回せず、「中国のサッカーは永遠にレベル向上が難しい」と述べた。韓国チームは試合を放棄した。中国新聞社が報じた。(「ウェイ」はさんずいに「維」)

 対戦したのは、韓国の高校代表チームと中国国家青年チーム。試合前半は双方とも得点できず、後半15分に中国が1点を先取した。試合はその後、双方の攻防が厳しさを増した。その結果、後半20分と37分に、韓国選手に対してレッドカードが出された。韓国側は「中国に有利な判定」と猛抗議した。混乱の中で、韓国チームの選手1人が、審判につばを吐きかけた。韓国チームは試合を放棄。それまでの得点合計で、3対0で中国チームの勝利となった。

 韓国の南基永監督は試合後、選手が審判につばを吐いたことについては謝罪。しかし、判定に対する猛反発の姿勢は崩さず、「中国選手にも反則があったが、審判は警告すらしなかった」、「われわれの選手には、いきなりレッドカードを出した」と述べ、「こんな判定をするようでは、中国のサッカーは永遠にレベル向上が難しい」と批判した。

 試合を放棄したことについては「次回大会に招待されなくともかまわない」、「こんな状況では、チームの強化の意義は、まったくない」と、切り捨てた。(編集担当:如月隼人)



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