まずはビジャ獲得でFWの補強をしたバルサ。イブラヒモビッチが期待された活躍ができず、さらに移籍も噂されているから当然の補強と言える。アーセナルからセスクを獲得するのも間近とされているが、チーム間で金銭的な合意に達するまで時間がまだ掛かりそうだ。

 トゥーレ・ヤヤの退団も濃厚となるバルサの中盤。ディフェンシブハーフの位置にはセルヒオ・ブスケツが居るが、セスクを獲得して層を厚くする必要性はある。しかし、今のバルサに本当に必要な補強は中盤ではなく、右のサイドバックではないだろうか。

 中盤は確かにセスクが加われば攻撃力はアップする。しかし、イニエスタ、チャビ、ケイタ、セルジ・ブスケツが居る中盤で、セスクは怪我人が出れば出場するというベンチ要員の器ではない。

 バルサが今必要としているのは、ダニ・アウベスの代役を務めることができる若い右サイドバックの存在だ。不動のレギュラーとして活躍を続けるダニ・アウベスだが、W杯後の来シーズンは試合数も重なり、どこまでフィジカル面で耐えられるのか未知である。サイドバックはプジョールも務めることはできるが、やはりセンターバックで起用したい。

 左サイドバックのマックスウェルのように怪我でアビダルが抜けた穴を埋められるようなユーティリティーなプレーヤーが右にも必要となる。候補として挙がっているのがスペイン代表にも選ばれた経験があるオサスナのアスピリクエタだ。控えにしておくのは勿体ない選手ではあるが、ダニ・アウベスとのポジション争いはさらに両選手のレベルアップに繋がるだろう。右サイドバックの補強は来シーズンンに向けたバルサのテーマとなりそうだ。

(スペイン通信)