13日のアフリカ・ネーションズ・カップ第1戦でガボンに敗れたカメルーンだが、翌朝のクールダウンのセッションは、あちこちから大笑いが聞こえる“緩い”雰囲気で行なわれたという。フランス通信(AFP)が報じた。

 ポール・ルグエン監督は、「選手たちはリラックスしているようだった。負けたあとの反応はさまざまあって当然だが、たぶん監督である私のほうが選手たちよりずっと敗戦の影響を引きずっていたね」とカメルーンの選手たちのあっけらかんとした態度に多少の驚きを感じたようだ。

 昨年7月に就任したルグエン監督にとってアフリカN杯は今回が初めてだが、選手23人のうち前回2008年から連続出場となるのは半分以上の13人。しかも決勝まで進んだメンバーであり、精神的な余裕と自信があって不思議はない。

 ガボンとの試合後、ルグエン監督がロッカールームで選手たちに話したのは5分だけ。「ポジティブであり続けろ、ザンビア戦に向けて気持ちを切り替えろ、と伝えた」という。選手たちがリラックスしているのは気持ちが切り替えられた証しともいえる。監督も“緩んだ”雰囲気について「全体的な集中力さえあれば、気にならない」と語っている。

 カメルーンは17日、ガボン(FIFAランキング48位)よりさらに格下のザンビア(同84位)を相手に第2戦を行なう。キックオフは午後19時30分(日本時間18日午前3時30分)。この一戦で油断が見え隠れするようだと、このチームの集中力には疑問符をつけざるを得なくなる。