ユヴェントスに所属するマリ代表MFモハメド・シソコにとって、これ以上最悪なアフリカ・ネーションズカップ開幕はなかっただろう。アンゴラとの開幕戦に出場せず、ドレッシングルームに戻ると、ユーヴェはミランに０−３と敗れていた。開幕の直前にはトーゴ代表のチームバス襲撃事件が起き、当然の恐怖心をもって事件を追うこととなった。唯一良かったことといえば、マリが０−４から４−４と挽回し、アンゴラと引き分けたことくらいだろうか。

−ユーヴェはホームでのミラン戦に負けました。
「知っているよ。ニュースはドレッシングルームで聞いた。メールを受け取ったんだ。本当に残念だよ。今は最悪の時だ。ユーヴェは僕のチームだし、負ければ気分は悪いよ」

−チーロ・フェッラーラ監督は難しい時期を迎えています。
「僕は彼とうまくやってきた。でも、こういう状況になれば、幹部たちが監督の問題を持ち出すのは理解している。サッカーはそういうものだ」

−アンゴラ戦を欠場した理由は？
「まだケガをしてから万全じゃないんだ。でも、次のアルジェリア戦には出るだろう」

−大会から去るというトーゴ代表の決断についてはどう思いますか？
「正しい決断だったと思う。僕らはサッカーをするためにアンゴラへ来た。戦争をするためじゃない。トーゴに起きたことは最悪だよ。彼らはチームのうちの２人が亡くなるのを目にしたんだ。人生で最悪の経験だろう。家に帰ることにして良かったよ」

−トーゴの誰かと話しましたか？
「何人かと連絡しようとしたけど、できなかった。携帯がずっと鳴っているだけだったよ。彼らにとっては悪夢だろうね」