チャンピオンズリーグ(CL)敗退が決まったリヴァプールのラファエル・ベニテス監督が、今シーズンの同大会の今後を分析した。「イングランド勢がくると思っているが、浮遊機雷となるのがインテルだ」と語る同監督は、「まずはチェルシーとマンチェスター・ユナイテッド。彼らは強くて堅固だ。バルセロナとレアル・マドリーはたくさんのお金を使ったが、今はプレミアリーグの方がより重要なサッカーをやっている」と続けている。

−チェルシーのアブラモビッチ・オーナーはカルロ・アンチェロッティ監督に賭けました。
「勝者の選択だ。アンチェロッティはどうCLに勝つかを知っている。彼はすでにチェルシーのことも“制覇”した。それに、あそこは優秀な選手たちのチームだ」

−マンUはクリスティアーノ・ロナウドを失いましたが。
「でも、誰も気がつかないだろう? これは、アレックス・ファーガソンが個人を上回るプロジェクトをつくったという意味なんだ。以前よりスペクタクルではないだろう。だが、シニカルで具体的だ。そして、ウェイン・ルーニーが違いとなる」

−3番手に来るのは?
「インテルだ」

−かなり長いこと優勝していませんが。
「でも、彼らには3人の勝者がいる。ジョゼ・モウリーニョというモチベーターの王様と、常にそこにいるマッシモ・モラッティ会長、そして破壊的なセンターFWのサミュエル・エトーだ。インテルはリーグ戦で敵がいないことを示しており、ヨーロッパの舞台でも素晴らしいチームに戻る準備ができているよ」

−ですが、グループリーグ突破に苦戦しました。
「ルシオやヴェスレイ・スナイデル、エトー、ディエゴ・ミリートといった選手たちを溶け込ませる時間を、モウリーニョに与えようじゃないか。インテルは強敵と当たるベスト16を突破すれば、最後まで行けるだろう。だが今は、マンUとチェルシーを避けなければいけない」

−インテルと並ぶのは?
「バルセロナだ。ただ、イブラヒモビッチはまだ違いになっていないけどね。ただ、ペップ・グアルディオラ監督のチームには私も好きなリオネル・メッシがいる」

−レアルは序盤に苦しみましたが、調子を戻してきました。
「カカーの『楽しめていない』という発言を記事で見たよ。理解できる。多くの優れた選手を一緒にして、やりやすくさせようというのは簡単じゃない。時間が必要だ。今の時点でレアルについて語るのは間違っている。今は7点でも、3月に無敵になっているかもしれない」

−ミランは?
「彼らはCLを知っている。優勝を夢見る者は、ミランがすぐに敗退するのを願うべきだね。ファイナルでミランと当たりたいチームなどいないだろう」