「ジョゼ・モウリーニョとイングランド−第二章−」と言ったところか。先日、将来的にイングランドへ復帰すると報じた英紙『タイムズ』に対し、インテルのモウリーニョ監督は自らの発言がわい曲されたと反論したが、今度は『デイリー・メール』が、インテルと2012年までの契約を交わしているにもかかわらず、同監督が適正価格でイングランドへ戻ることになると伝えている。

『デイリー・メール』は、モウリーニョ監督が現時点で「事実ではない」と言わざるを得ないとしながらも、近しい人物によると、同監督はイタリアでまったく幸せではなく、たとえ半分の可能性であっても、喜んでイングランドに戻るだろうと報じた。

そうなると、モウリーニョ監督が行くのはどこかという話になる。そしていつものように、3つの可能性が示された。マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、マンチェスター・シティの3クラブだ。確かに、現時点でラファエル・ベニテス監督もマーク・ヒューズ監督もそれぞれのベンチにしがみついており、一方でサー・アレックス・ファーガソン監督に退任を求めるような人は存在しないだろう。また、ファーガソン監督以上にモウリーニョ監督を称賛する者もいないはずだ。

そのため、『デイリー・メール』が主張するのは、ファーガソン監督がオールド・トラフォードを去るのと、モウリーニョ監督がサン・シーロを去るのが一致するかどうかということだ。ファーガソン監督はできるだけ遅くの引退を望んでいると言われ(2012年6月30日という日付は完璧かもしれない)、マンU内部ではモウリーニョ監督が性格面で大きく改善し、デイヴィッド・ジルCEOともうまく働けると見られているようだ。

一方で、モウリーニョ監督は「カテナッチョ」の国で居心地が良くないと感じており、『デイリー・メール』は他の指揮官(クラウディオ・ラニエリやマルチェッロ・リッピ)やメディアとの衝突がそれを表しているとしている。つまり、モウリーニョ監督のイタリアでの時間は終わりを迎えており、本人がどんなことを言っても、「私のサッカーはイングランドのそれだ」という有名なコメントに確信が込められていることは否定できないはず、とのことだ。