創設5年目にして、初のCS進出を果たした東北楽天ゴールデンイーグルス。だが、肝心のCSを前に、同球団内では野村克也監督の退任が正式に決定、そのゴタゴタが表面化するなど、首脳陣批判で登録抹消されたトッド・リンデンの一件も含め、チームが一丸となってCSに臨むような雰囲気とはいい難いのが現状だ。

選手とフロントに温度差が生じるのはよくあることだが、楽天・野村監督の場合はどうなのだろうか――。FNN『スーパーニュース』(12日放送)にコメントを寄せたスポーツジャーナリストの二宮清純氏は「球団からすれば、一年契約ですから、勝とうが負けようが今年で終了よと。ただ、野村さんからすれば、結果を出せば延長される可能性があるんじゃないかというふうに思っていたと思うんですね。そこの面がツメきれてなかった」と、今回の経緯を総括した。

また、二宮氏は、野村監督退任撤回の可能性について、「自分の夢は優勝して、胴上げされて、そのまま落とされて死ぬこと。こうおっしゃるんですよね。とにかく野球が好きで好きで、死ぬまでユニフォームを着続けたいと。もし、日本一になった場合には、日本一の監督を辞めさせていいのかっていう声が再びあがってくるかもわからない」との見解を述べた。