今回の【ドラマの女王】はとうとう、「本能寺の変」まで来てしまった、NHK大河ドラマ『天地人』。DJオズマよろしく、かつて紅白歌合戦で騒動を起こし、しばし“NHK出入り禁止”を喰らっていた「モニカ」吉川晃司の信長の最期とともに、火薬庫だった寺がBOM!と燃えたり、長澤まさみが鶴見辰吾の首を絞めてたり、“亡霊”でも阿部寛にまた会えてうれしかったり、兼続が無理して妻と寄り添ったり、と見どころ満載。あれ?影薄いけど主人公は兼続で良かったんだよね?


今週見たら、たまたま「本能寺の変」やってたから真剣に見ちゃった。という人多いのではないか?
草食系(篤姫は肉食女子。)アシスト男子・直江兼続(なおえ かねつぐ)役の妻夫木聡、そして彼が仕える殿様の上杉景勝(うえすぎ かげかつ)にイタリア人顔の北村一輝。着物の柄がオバサンくさい常盤貴子、日曜2連続ドラマ出演でお腹いっぱいの長澤まさみ、どっかのドラマからとってつけたようなアイドル俳優たち(小栗旬、玉山鉄二、相武紗季など。)どれも豪華ではあるが、どうも食指が動かない。

歴史上有名な上杉謙信の“甥”にあたる武将、上杉景勝という人のさらに家臣だから主人公としてかなり地味な兼続役なのに、妻夫木クンが美しすぎる。今何歳の兼続を演じているのか不明だが、髭をはやしても若く見え過ぎてしまう。

ますます「大河の重み」を羽のように軽くしている。こんなカワイイ顔で“愛”って言われても、なんだか薄いのだ。
自分が大人になって役者が若く見えるせいなのか、制作の仕方が昔と違うのか、原因はわからなが、近年のNHK大河ドラマはハッキリ言って“安っぽい”。誰も口に出さないけれどこれは事実。昔のNHK大河ドラマの主役は、どんなに若い設定でも30歳前の俳優ではなかなか演じなかった。で、あるからしてエンターテイメント性は別として、昔の大河の方が重みはあった。

お正月から毎週やっているのに、あまり話題にならないうちに、だいぶお話が進んでしまった『天地人』。やはり戦国武将モノは話がややこしくて、それぞれ武将のキャラクターも似ている為何度見てもよくわからない。

『天地人』の場合、直江兼続があまり有名じゃないため、どうなるか先の予想もつかず、(だからといって緊迫もせず)よけいに集中できないし。去年の今頃は、食いつくように『篤姫』を見てたような気がするが・・・・・。

明智光秀(鶴見辰吾)が謀反を起こし、本能寺にいる信長(吉川晃司)を急襲。逃げるようにと初音(長澤まさみ)の説得もむなしく、信長は死を覚悟する。『白い春』(フジテレビ系)では汚らしい春男を演じている阿部寛が、やはりかっこよかった事を思い出させる為に“美しい”謙信の姿で信長の枕元?に現われる。「人の心は力では動かせない」と諭す謙信に、「きれいごとではこの世は直らない。」と反論する信長。そういう問答はあの世に行ってからやってくれ。「私は神だ。」モンスターエンジンかっ。

妻夫木クンが美しすぎる為、女優陣が光らず残念。男っぽい長澤まさみの、 とんでる女忍者・初音も妖しさが足りないし、肌露出ゼロの常盤貴子のお船は魅力ナシ。いっそのこと高島礼子ぐらい年上にしちゃえば良かったのに。(あ!景勝の母親か。)唯一カワイイのが、『どんと晴れ』比嘉愛未だが、菊姫は兼続との絡みがない。女っ気のない兼続は、やはり腐女子・歴ジョのご用達なのね。

アラフォー記者の心をかろうじでつないでいた、吉川晃司の信長の死。これによって戦乱の世は大きくひっくり返る。次週からいよいよ後の豊臣秀吉、羽柴秀吉(はしば ひでよし) が台頭してくる訳だが、秀吉を演じるのはこれまた地味な笹野高史。笹野さんには吉川の持つ色気を感じない。アラフォー記者としてはガックリだ。

しょうがないから、この先物語の後半を盛り上げる“見せ場”に出てくる、石田三成(いしだ みつなり)のイクラネット・小栗旬、 ドロンジョ淀(よど)君の深田恭子、小早川秀秋(こばやかわ ひであき)を演じるおバカ・上地雄輔。彼らに期待するしかない。ってこれらが集結する「関ヶ原の戦い」。どうなる事やら・・・・。見たいんだか見たく無いんだか、今の所よくわからない。
(編集部:クリスタルたまき)

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