バレンシアのドイツ人GKティモ・ヒルデブランドは今、厳しい時期を過ごしている。ようやく手に入れた正GKの座も今季加入した若手GKレナンに奪われてしまった。さらには元チームメイトのカニサレスがラジオ番組でレアル・マドリーとのスペイン・スーパーカップ第2戦でのヒルデブランドのパフォーマンスを酷評しているのだ。

 これに対しヒルデブランドが自身のブログで応戦した。普段は試合や遠征、オフでの事を書き綴っているブログ上でカニサレスに反撃した。

「メディアでの僕個人への批判は強烈だったが、ある部分では誇張されてもいた。カニサレスのような元チームメイトがメディアで僕個人に対してあれこれ言うのは彼の性格に問題があるからだ。僕からすれば彼には品がない。でも、そんなことはどうでもいいし、そういったことは気にしていない。もちろん、控えという現状には満足していない。失望しているし、怒りを感じている」。

 昨シーズン、ヒルデブランドとカニサレスの関係は険悪なものだったという経緯もあり、その元チームメイトからの批判に辛辣な言葉で切り返している。

 また、控えという現状に満足していないヒルデブランドは2週間前にもクラブに説明を求めたが、ピッチでポジションを勝ち取れと言われるだけで明確な説明は受けていないことにも苛立っているようだ。いずれにしても、まずは失われた信頼を取り戻すことを考えているのだろう。

(スペイン通信)